猫の腎臓病と「高血圧」に関連あり 早期発見に血圧測定のススメ
猫が高齢になると、発症することが多い腎臓病。その腎臓病と高血圧には関連があると考えられ、猫の血圧を定期的に把握することが、腎臓病の早期発見につながる可能性があります。そんな愛猫の健康管理に役立つ話題を、猫専門病院の服部幸院長に解説して頂きました。概要とその動画を公開しますので、ぜひご覧ください。
【視聴はこちら】知っていますか?猫の腎臓病と血圧の『不思議な』関係 服部幸先生セミナー
1. 猫の腎臓病について(1:04〜)
人間の世界では、「サイレントキラー」とも呼ばれる高血圧。実は、猫も高血圧になるケースが多いです。その高血圧と密接な関係にあるのが腎臓病です。まずは、猫の腎臓病について、服部先生がわかりやすく解説します。15歳以上の猫の81%が慢性腎臓病だったとの研究報告もあり、皆さんが一緒に暮らす猫たちのためにも、ぜひ知っておきたい病気です。
2. 猫の腎臓病の症状と原因(10:13〜)
猫が腎臓病になると、どういった症状が現れるのか。さらには、初期の段階で気づくためのポイントも紹介します。
「おしっこが作れなくなった」という状態はかなり進行した段階なので、そうなる前の早い時期に異変に気づくことが大切です。具体的には、猫は慢性腎臓病になると、水をたくさん飲んで、おしっこもたくさん出すようになります。つまり、普段から飲んでいる水やおしっこの量をチェックしておくことが、おすすめです。おしっこの量の計測方法についても、服部先生が、画像を使いながら詳しく説明しています。
そのほかにも、腎臓病を発症する意外な原因についてもお話しします。
3.猫の高血圧について(23:12〜)
いよいよ、今回のセミナーの本題です。「腎臓病」と「高血圧」には密接な関係があると考えられています。慢性腎臓病の猫を調べてみると多くの猫が高血圧だったり、逆に、高血圧の猫たちの腎臓機能を調べてみると慢性腎臓病を患っていたり。そんな研究結果も紹介していますので、ぜひ動画をご覧になって、その割合の多さを確認してみてください。服部先生は「猫にとって、高血圧は無視できるものではない」と語っています。
さらには、猫の血圧の正常値も紹介。果たして、人間と比べると、高いのか低いのか……。
4.猫の高血圧の症状(32:50〜)
猫が高血圧になると、どのような症状が現れるのでしょう。体のさまざまな部分に影響が出てくることをご存じでしょうか。「サイレントキラー」とも言われるゆえんの症状なども紹介します。映像資料などとともに具体的な症例について説明しました。
5.血圧測定について(36:15〜)
猫にとっての正常な血圧値を理解したうえで、次は、血圧の状態を知るために必要な猫の血圧測定についてのお話です。猫は緊張や不安で、正常値を測るのが難しい動物。服部先生が実際に病院で測定しているときの様子も映像で紹介しながら、説明しています。病院では興奮した状態になるので、正常な値を測るためのひとつの方法として、最近は自宅で血圧を測定するやり方もあります。さて、具体的にはどの部位で測定するのでしょうか。
6.血圧治療のガイドラインと問題点(50:34〜)
高血圧になった猫の平均余命とは? 猫の高血圧はどういった方法で治療を行うのか、また治療における問題点について教えてもらいます。
7.食塩の摂取と鰹節について(55:18〜)
人間の高血圧の大きな原因のひとつ「食塩の摂取」。猫にとっては食塩の影響はどの程度あるのでしょうか? そして、猫の代表的なおやつの鰹節は、猫にとってどんな影響があるのでしょうか。詳しく解説しています。
8.猫の健康診断のすすめ(1:00:17〜)
人間が定期的な健康診断で血圧や腎臓の数値をチェックするのと同じように、猫も腎臓病や高血圧を未然に防ぐためには健康診断が大切です。どれくらいの頻度で行うべきなのかといった気を付けておきたいポイントをチェックしてください。
9.まとめ(1:01:50〜)
最後に、今回のセミナーの話題を短くまとめてご紹介しています。
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