ペットの存在が飼い主の健康にもつながる? ペットの飼い主の健康意識アンケート結果
日々、愛犬・愛猫の健康ケアに気を配っている方も多いと思いますが、逆に、ペットと暮らす飼い主さん自身は、ご自分の健康管理については、どのくらい気をつけているのでしょう?
その実態を調べるべく、sippoでは「飼い主さんご自身の健康意識についてのアンケート」を実施しました。そのアンケートの結果をご紹介します。
回答者属性とペットの飼育状況
■回答者の状況
まず、飼い主さんのご年齢を尋ねたところ、もっとも多く半数を占めたのが50歳代の110名。続いて40歳代の52名、60歳代の36人と、一般的にも健康に気づかう年代の方が8割以上を占めました。
なお、性別は女性が204名、男性は12名と、女性が圧倒的多数でした。
■猫を飼っている人が6割以上
続いて犬と猫の飼育状況について、「猫」と回答した人が6割強(139名)、「犬」が2割(57名)と、猫と暮らしている方のほうが多い結果となりました。また、「犬と猫の両方を飼っている」という人は、1割(20名)にとどまりました。
さらに、ペットの飼育頭数を聞くと、「1匹」と答えた人が半数近くを占め、次いで「2匹」が3割で続きました。その一方、1割を超える方が「5匹以上」の多頭飼育と解答しています。
■ペットの年齢は15歳以上が最多
もっとも長く飼っているペットの年齢についての設問では、「15歳以上」が他の年齢を大きく引き離し37名と最多で、ペットの寿命が長くなっていることがうかがえる結果となりました。
■犬の散歩時間は1~2時間が最多
犬を飼っている方限定で、1日の散歩のトータル時間を聞いたところ、「1~2時間」と答えた人が5割を超えましたが、次に多かったのが「10~30分」でした。犬種や生活スタイルなどにより、散歩時間や回数にばらつきがあるようです。また、「3~4時間」と答えた人は2名と少数派でした。
ペットと飼い主の健康管理の実態とは
ここからは、ペットと飼い主自身の健康についてうかがいました。
■ペットの健康管理は「できている」が……
まず、「ペットの健康管理はできているか?」という質問では、6割以上の方が「ややあてはまる」と回答。「とてもあてはまる」と合わせると、8割以上の方がペットの健康管理を「おおむねできている」と感じている結果となりました。
一方、「飼い主自身の健康管理ができているか?」については、もっとも多い回答が「ややあてはまる」で5割強でした。「とてもあてはまる」と合わせても6割にとどまり、自分より、ペットの健康管理により気を配っている飼い主が多いことがわかりました。「ややあてはまらない」「あてはまらない」と回答した方も、2割近くにのぼりました。
■ペットが健康意識を高めるきっかけに
「ペットにできるだけ長生きしてほしいか?」という質問では、「とてもあてはまる」と答えた人が9割以上にのぼり、「ややあてはまる」をくわえると、ほぼすべての人がペットに長生きしてほしいと願っている結果となりました。
同様に、「ペットのために健康でありたいと考えるか?」の問いに対しても、「とてもあてはまる」「ややあてはまる」と回答した人が10割近くにのぼりました。
「大切なペットと一緒に、一日でも長く、元気に過ごしたい」という思いは、多くの飼い主さんに共通した願いのようです。
■健康のために「腸の健康」「免疫力」「筋力」の強化
では飼い主さんは、自分自身の健康のために、具体的にはどのようなことをしているのでしょう?
「健康対策でどのようなことを実施しているか?」の質問(複数回答)では、「腸の健康」に気をつけていると回答した方が半数以上ともっとも多く、次いで「免疫力を強化する」「筋力を強化する」が、それぞれ約4割で続きました。
また、「飼い主自身が健康について意識していること」(複数回答)の設問では、「睡眠時間の確保」が6割以上ともっとも多く、次いで「食生活に気をつける」「適度な運動を日課にする」「定期的に健診を受ける」が約5割という結果でした。
■ペットに「安らぎ・癒やし」を感じている人が多数
最後に、「ペットを飼っていることで、飼い主の健康におよぼす影響」を聞く設問の自由回答では、さまざまなご意見をいただきました。
「気持ちが穏やかになる」といった、ペットに「安らぎ・癒やし」を感じていると答えた方が50名以上ともっとも多い結果となったほか、「幸せと責任のために健康であろうとする意志ができた」という意見も多く見られ、「健康意識が高まる」と感じている方も多いようです。
※自由回答を編集部がカテゴリー分けをして集計しました。
ペットが自分の健康にもたらしてくれた影響について、いただいたさまざまなご意見のなかから、一部をご紹介します。
<安らぎ・癒やし>
- 「疲れて帰ってきてペットが待っていてくれると癒される」
- 「いてくれるだけで、ほっとします。大切な家族です」
- 「生きる気力の継続。この子達がいる限りは死ねないって思う。癒し効果も」
<健康意識が高まる>
- 「不眠が治った。この子のために長生きをしようと意識するようになった。散歩をすることで自分も健康になる」
- 「ペットがいる事で毎日がとても楽しいし、ペットのために長生きしようと思うので、結果的に自分も健康に気をつけるようになっている」
- 「単身世帯で自分自身が病気になるとペットの世話ができないので、健康でいられるように気をつけている」
<散歩で運動>
- 「犬の散歩は必須で自身も歩くため、健康に役立っていると思う」
- 「よく歩くようになり、体重が減った」
<生きる力>
- 「家族との会話が増えたり、癒されたり、ペットのためにお仕事を頑張っていこうと意欲が持てたりしています」
- 「一緒に生活することで、生きる活力になり、心身ともに調子がよい」
<生活リズムが整う>
- 「規則正しい生活になる。自分の健康に気を使う」
- 「だらしない生活では、うちの猫達の生活リズムも崩れるので、なるべく人間も規則正しい生活リズムと清潔な生活環境を心がけるようになりました」
<ストレス解消>
- 「ストレスが減る。毎日、必ず笑うことがある。家族との会話が増える」
- 「ストレスを和らげる。ペットの健康を考え食事や排泄の世話をすることで、生活にリズムができ脳の老化の予防になる」
<精神の安定>
- 「リラックス効果が心の安定を生む」
- 「猫の世話をする事で彼らに必要とされるのは嬉しいし、日々のコミュニケーションで優しい気持ちになれるので心が安定する」
アンケートの結果は以上です。たくさんのご回答ありがとうございました。
今後もsippoの記事でアンケート回答内容をもとに、みなさんが気になるテーマをとりあげていきます。
【第1回sippoアンケート概要】
回答期間 3月4日~3月14日
有効回答数 216件
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