災害から犬をどう守る? 備えるべきことや多様なケースを想定したハウツーが1冊に
「ペットと防災」と聞いて何を思い浮かべますか? 自然災害に加え、新型コロナウイルスからもペットや自分たちを守らなければならない今、不安や警戒心が高まります。
先日、発売された『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』(日東書院本社)では、そのタイトルのとおり、犬と暮らす人がやっておくべき基本の防災と、あらゆるケースを想定したハウツー、知っておくだけで対処できることが増えるさまざまなアイデアが紹介されています。
あらゆるケースを想定して準備を
家に防災用のモノを用意していても、避難時にはそれほど多くのモノを持ち出すことができません。犬がいれば、抱えて避難するだけで精いっぱいのこともあります。
また、避難生活とひとことで言っても、避難所で犬と一緒に過ごすとは限らず、家で避難生活を送ったり、飼い主さんは避難所で過ごし、犬は家に置いてお世話に通うという選択肢もあるのです。
お散歩中に災害に遭う、飼い主さんが外出中に災害に遭う……、実際に被害に遭ったことのない人は、防災へのイメージがしづらいため備えもあいまいになりがちですが、あらゆるケースを想定して、準備・実行することが大切です。
『犬と一緒に生き残る防災BOOK』では、これらの災害シミュレーションがチャート式で紹介されており、色々なパターンのアイデアが掲載されています。
いざというとき…愛犬を守れますか?
ペットとともに避難する「同行避難」。自分たちの持ち物もあるし、犬はどう連れていけばいいんだろうと不安になりますが、本書には、小型犬、中・大型犬、さらに多頭飼いや歩けない中・大型犬のケースと分けて、必要なモノが紹介されています。
イラスト付きなので、とてもイメージがしやすいのが特長です。
そして、災害時に優先して配給されるのは、人間用の物資です。ペット用の物資の到着は時間がかかり、過去の大規模災害では半年以上ペットの救援物資が届かなかった例があります。
命に関わるフードは、普段からなるべく多く備蓄しておくのが正解です。
犬種によって、体の特徴や性格の傾向がありますが、それが災害時のリスクにもなり得ます。
「犬種別・災害リスク」のページは、どんなときに愛犬を守ればいいか、個性を理解してあげるのに役立ちます。
2013年に環境省より「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」が発表されましたが、2016年の熊本地震では避難所から受け入れを拒否されたり、同伴可能だったとしてもペットの鳴き声、匂い、アレルギーなどのトラブルが相次ぐなど、問題点が浮き彫りになりました。
新型コロナウイルスの流行により、変化を求められている今、家族同然の愛犬をどう守るか、知識とテクニックがこの一冊にぎゅっと詰まっています。
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