希少種アマミノクロウサギ8匹の死骸見つかる 犬による被害か

アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ

 鹿児島県・徳之島の農道で26と28の両日に4匹ずつ死んでいるのが見つかった国の特別天然記念物アマミノクロウサギ。計8匹の死骸のうち7匹は腰のあたりに大きめのかみ傷があり、環境省は犬に襲われたとみている。クロウサギの死骸が1日に4匹確認されたのは同島初。同省や保健所が監視カメラやワナを設置するなど対策を急いでいる。

 同省の徳之島管理官事務所などによると、26日午前7時ごろ、徳之島町母間の農道で死んでいるクロウサギを住民が見つけ、連絡を受けた同町在住の県希少野生動植物保護推進員の池村茂さん(63)が周辺で計4匹の成獣の死骸を確認。同日、同事務所は周辺に監視カメラを、徳之島保健所はワナを設置し、近くの集落には犬の放し飼いをしないよう求める集落放送も流された。

 だが28日朝、26日の現場近くで池村さんが新たな死骸を確認。環境NPO「徳之島虹の会」のメンバーらと周辺を調べたところ、計4匹分が次々と見つかった。26日と28日に死んでいた計8匹のうち、7匹は腰からおしりに似たようなかみ傷があり、その穴の深さや大きさから犬に襲われたとみられる。腐敗が進んで死因がよく分からない残りの1匹も、犬による被害の可能性があるという。

 同事務所によると、島では放し飼いや飼育放棄で山中やふもとをうろつく犬がおり、今回設置した監視カメラには27日夜、白っぽい中型犬の姿が映っていた。28日の被害を受けてカメラやワナの数を増やし、近隣世帯には注意喚起のチラシを配る予定という。

 クロウサギは同島と奄美大島だけに生息する絶滅危惧種。両島では野生化した猫に襲われる被害を防ぐための山中の猫の捕獲や、交通事故防止のキャンペーンなどの保護活動を続けてきた。池村さんは「こんなに大量の被害は初めてで、衝撃的。猫や事故だけでなく、犬の対策も大切だと痛感した」。同事務所の沢登良馬・国立公園管理官は「貴重な生き物を襲う恐れがあるので、犬や猫はきちんと管理して飼ってほしい」と呼びかけている。
(外尾誠)

朝日新聞
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