犬小屋の扉が壊れ、ウルフドッグ一時いなくなる 翌日捕獲
犬とオオカミの血統を持つ大型の動物ウルフドッグ(狼犬(おおかみけん))1頭が9日、飼われていた千葉県旭市の会社からいなくなり、保健所が注意を呼びかける一幕があった。狼犬は10日に捕獲された。犬小屋の扉が壊れており、県衛生指導課は台風の影響で壊れた可能性があるとみている。
同課によると、9日午後5時ごろ、同県銚子市との市境に近い旭市東部の犬の訓練会社従業員から「飼っていたウルフドッグがいなくなった」と海匝保健所に連絡があった。狼犬はハスキーやシェパードなどの大型犬とオオカミを交配させた動物で、飼われていたのは5歳のメス。体重は30~40キロあった。
保健所は銚子市の防災メールなどで「犬とオオカミの血が混じったウルフドッグ1頭が逃げ出した。小さなお子さまがかまれると重症になる恐れがあり、見かけたら近寄らないよう」などと呼びかけた。メールを見た市民から「いなくなったのはどのあたりか?」など5~6件の問い合わせがあったほか、情報はSNSでも拡散した。狼犬は10日昼過ぎに同社従業員が会社近くで見つけて確保した。
狼犬は専用の犬小屋で飼われていたが、いなくなった時は扉のちょうつがいが壊れて開いていた。同課の担当者は「強風で壊れたか轟音(ごうおん)にびっくりした狼犬がぶつかったか、台風の影響が考えられる」と話し、会社に対し施錠をしっかりするよう指導したという。
(高木潔)
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