パソコンや資料に猫! 邪魔されず作業でき、猫もうれしい解決策
猫がパソコンのキーボードの上に乗ってきて作業できない――。そんな悩みを持つ飼い主は多いのではないでしょうか。パソコンに限らず、新聞や雑誌を広げているとき、ちょうど読んでいる場所に座り込まれてしまうことも多いものです。可愛いけれど、ちょっと困りますね。どうしたら邪魔をされずに済むか、猫との快適に暮らす家づくりを提案する建築家の金巻とも子さんにうかがいました。
猫は一緒にいたいだけ
「猫は必ずしも、飼い主の仕事を邪魔しようとしているわけではないんです」
そう金巻さんはいいます。
「パソコンに向かう飼い主は、少し前かがみになった状態で長い時間を過ごすので、猫にはリラックスしているように見えてしまいます。リラックスしている飼い主のそばにいることは、猫にとって一番くつろげる状態なので、一緒にいたいだけなんです」
また、猫は好奇心が旺盛なので、飼い主が何をしているのか見たいという理由もあるのだそうです。
飼い主を見られる居場所を作ってあげる
邪魔されないためには、すぐそばに猫の居場所を作ってあげるのが効果的だといいます。
「たとえば、パソコンの横に、菓子折りなど、猫が入りやすいサイズの箱を置いてあげると、猫はキーボードの上ではなく、その箱に入ってくつろいでくれます。邪魔でなければ、普段使っているベッドを置いてもOKです」
机に猫のスペースを作れない場合は、すぐ近くの棚などに場所を空けてあげるのもよいそうです。
「猫はすぐ近くで飼い主を見ていたいので、高さに気をつけてあげてください。飼い主と同じ目線か、少し見下ろす高さがよく見えるので理想的です。最低でも机よりは上の位置に居場所を用意してあげましょう」
すぐそばにキャットタワーを置くのも良い方法です。その場合は、飼い主の作業がよく見えるように方向にも注意してあげましょう。
猫は飼い主や家族が何かをしているところを観察するのが大好きです。安心して見ていられる居場所を作ってあげれば、集中を邪魔されることは少なくなるはず。それでも、お腹が空いたときや構ってほしいときには飼い主の視線の前に出てくるので、こうした場合は対応してあげましょう。
- 金巻とも子
- かねまき・こくぼ空間工房主宰。一級建築士、一級愛玩動物飼養管理士、家庭動物住環境研究家。設計業務の他、ペットとの快適な暮らしをテーマに住環境コーディネーターとしても活動。著書に『猫と暮らす住まいのつくり方』(ナツメ社、監修)『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、『マンションで犬や猫と上手に暮らす』(新日本出版社)、『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)がある。
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