犬や猫の健康を守るセンサー開発 首輪につけて活動量を数値化

センサーを装着したネコを交えて、製品を説明する平尾秀博社長(右)ら
センサーを装着したネコを交えて、製品を説明する平尾秀博社長(右)ら

 ペットの健康を守るツールが開発された。悪性腫瘍(しゅよう)など、かかりつけ獣医師では対応が難しいペットに高度医療を行う「株式会社日本動物高度医療センター」(川崎市高津区)が、スマートフォンアプリとの連動でイヌやネコの散歩や睡眠などを「活動量」として数値化し、健康管理に役立てるツールを開発。ワイヤレス通信機器が入ったセンサーが発売された。

 ツールの名称は「プラスサイクル」。病気の早期発見につなげて健康と病気の間の「未病」を改善したり、睡眠の質の分析などに役立てたりすることが期待されている。

発売されるセンサー。イヌとネコでデザインは異なるが中身は同じ
発売されるセンサー。イヌとネコでデザインは異なるが中身は同じ

 センサーは直径27ミリ、厚さ9.1ミリ、重さ約9グラムのボタン電池式で、首輪に装着する。アプリでは、直近24時間から3カ月までの活動量をグラフ化。利用者がイヌとネコの食べた食事量などを入力し、健康管理に役立てる。

 スマホに使われている3軸加速度センサーを組み込み、イヌやネコの動きをより正確に把握できるようにしているほか、ドローンで使われる「気圧センサー」を利用してペットの運動機能の指標になるジャンプ回数を計測できるのが特徴だ。ジャンプ回数は40センチ以上の場所に跳び上がった回数で、加齢による関節炎などが読み取れるという。

重症化する前に、犬や猫の異変察知へ期待

 獣医師でもある平尾秀博社長によると、ツールの開発は5年ほど前から。ある飼い主からの手紙がきっかけだった。長年同じ獣医師を信頼してペットを診てもらっていたが、獣医師が悪性腫瘍を見抜けず、ペットが手遅れになり、失望したという内容だった。「重症化する前に動物の異変を察知するツールを開発しなければと感じた」

 全国19の協力病院を通じて、1年半ほど前からイヌとネコ計約100匹でモニターを実施。飼い主からは「具体的な数値をもとに獣医師と相談できる」、獣医師からは「症状が判明する前に、数値を踏まえて各種検査に取り組めることはメリットが大きい」などと好評で、今後も協力する病院と飼い主を増やす計画だ。数値を踏まえた分析は、獣医学部のある大学と研究する方針だという。

 価格は税込み・送料無料で9720円。ECサイト「BASE」内のオンラインショップで販売される。一般社団法人ペットフード協会の調べでは、2018年のイヌとネコの国内飼育数は計約1855万匹とされ、同社は今後5年でその1%の約18万個を販売目標に設定する。問い合わせは製品のコールセンター(03・6680・6346、平日午前9時~午後6時)へ。
(岩堀滋)

朝日新聞
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