140キロ大移動 静岡で迷子になった猫「デビー」名古屋で発見

名古屋市動物愛護センターに保護された時のデビー=同センター提供
名古屋市動物愛護センターに保護された時のデビー=同センター提供

 静岡市で迷子になった飼いネコが、約1カ月後に名古屋市内で見つかり、飼い主と無事再会、帰宅した。静岡市中心部から名古屋市までの直線距離は約140キロ。保護した名古屋市動物愛護センターでは「これほどの距離を移動して飼い主の元に戻った例はほとんどない」とびっくり。ネコが無事帰宅できたのは、皮膚に埋められたマイクロチップが決め手だった。

 見つかったのは、静岡市葵区で飼われていた2歳のメス「デビー」。昨年11月中旬に自宅から姿を消し、同年12月9日に名古屋市中区の大須観音の屋根裏にいるところを保護され、愛知県警中署に届けられた後、同月14日に名古屋市動物愛護センターに預けられた。

 センターでは保護された全ての犬やネコにマイクロチップが埋め込まれていないか確認しており、デビーの体にも読み取り機を当てたところ、識別番号が判明。職員がすぐに飼い主に連絡し、翌日デビーは飼い主に再会できた。

飼い主に再会し、リラックスした様子のデビー=名古屋市動物愛護センター提供
飼い主に再会し、リラックスした様子のデビー=名古屋市動物愛護センター提供

 日本獣医師会によると、マイクロチップは直径約1~2ミリ、長さ10ミリ前後の円筒形。ペットの健康にも影響はないとされており、海外ではペットへの埋め込みを義務化している国もあるという。

 センターでは年間約300匹保護されるネコのうち、マイクロチップが埋め込まれている例はほとんどないという。飼いネコが迷子にならないためには去勢・避妊手術をして外に出さないことが第一というが、担当者は「万が一のためにマイクロチップという良い方法があると知ってほしい」と話す。
(日高奈緒)

朝日新聞
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