住民の死後も複数の猫残される 復興住宅明け渡し求め提訴へ
入居者が亡くなった宮城県気仙沼市の災害公営住宅(復興住宅)で、室内に複数の飼い猫が残されたままになっている。市は、関東に住む近親者が猫や荷物を撤去しないとして、近親者に住宅の明け渡しなどを求めて提訴する方針を固め、7日開会の市議会定例会に議案を提案した。
市によると、この住宅は同市唐桑町台の下の唐桑大沢住宅にある一戸建て。契約したのは80代の女性で、2015年9月の完成と同時にひとりで入居し、今年6月に亡くなった。その後も住宅内には、猫や50代の近親者のものとみられる荷物が残されたまま。近親者が定期的に訪れ、猫の世話をしているらしい。市は近親者に撤去を求める文書を送ったり、電話をしたりしているが、連絡が取れないという。
この住宅はカーテンが破れて変色しており、窓の外から複数の猫の姿が確認できる。十数匹いるとみられる。悪臭などの苦情が市に寄せられているという。
市は市議会に提訴の同意を求める議案を提出。同意が得られ、それまでに近親者と連絡が取れなければ、仙台地裁気仙沼支部に提訴する考えだ。菅原茂市長は「衛生面などで付近の住民に迷惑をかけている。近親者と連絡が取れないので、提訴することにした」と話した。
(佐々木達也)
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