「にゃん鉄」猫15匹と戯れ3時間 新たな飼い主を探す列車の旅

猫じゃらしを使いながら猫とたわむれる「にゃん鉄」列車の乗客ら

 三陸鉄道・南リアス線の釜石―盛駅間で27日、乗客が猫と戯れながら旅を楽しめる臨時の「にゃん鉄」列車(1両編成)が運行された。全国から応募した57人中、抽選で“乗車権”を得た25人の猫ファンは、往復73キロ、3時間の「猫との至福の旅」を満喫していた。

 岩手県沿岸広域振興局が、捨て猫などの引き取り手探しの促進を狙った企画。こうした「猫列車」の運行は東北では初という。

 協力したのは岩手県釜石市で猫の保護活動を進めている民間団体「momo太郎」。捨て猫のほか飼い主がいなくなったり、保健所から引き取ったりした30匹の中から鈴子真佐美代表(54)が「人なつっこい子15匹を選んで連れてきた」という。

人よりも運転席や整理券箱に興味を示してしまう子猫も

 車内では県職員が適正飼育や譲渡手続きを説明し、動物愛護の啓発に努めた。生後3カ月から3歳までの猫たちの中で、鈴子さんが特に愛情を込めて紹介したのが4カ月の「サチ(幸)」。市内の路上で車にはねられて倒れていたのを救助されたが、頭部負傷による運動障害が残り、今もうまく歩けない。

「でも抱っこされるのは大好きです」との鈴子さんの説明に、次々と抱っこする人が来て、サチはその美しい毛並みをなでられるたびに目を細めていた。

「猫を飼いたい」と釜石市内から参加した佐藤綾乃さん(14)と泉希(みず・き)さん(8)姉妹は「猫好きじゃなかったお母さんが、一緒に参加してすっかり猫好きになってくれた」とうれしそうに話していた。

朝日新聞
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