宮沢賢治の童話の「聖地」から、かわいい猫の絵はがき販売中

岩手県花巻市大迫町の「早池峰と賢治の展示館」が開館10周年記念の絵はがき集「賢治童話の聖地大迫」を作製した。地元の粘土工芸作家高橋竜子さん(65)が「どんぐりと山猫」などの賢治の童話をイメージして水彩で描いた繊細な絵柄で、同館で発売されている。
展示館は、1902年に花巻市花城町に建設され、宮沢賢治の童話「猫の事務所」のモデルとなったとされる旧稗貫郡役所を解体復元し、2007年10月に市がオープンした。

賢治は、地質、土性調査でしばしば旧大迫町を訪れており、地元の滝や森などが「どんぐりと山猫」「注文の多い料理店」など多くの作品のモデルになったともいわれる。展示館には賢治が宿泊した旧大迫町の旅館の調度品を使った部屋が再現されており、「注文の多い料理店」や「春と修羅」の初版本なども展示されている。毎年春と秋には「宮沢賢治足跡トレッキングツアー」も行っている。
入館無料。記念絵はがきは5枚1組300円。問い合わせは同館(0198・48・2070)へ。
(溝口太郎)
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