毎年80万匹前後の犬猫が流通 2万4千匹は流通過程で死ぬ

繁殖業者のもとで生まれた柴犬
繁殖業者のもとで生まれた柴犬

 繁殖業者やペット店などが自治体に提出を義務づけられている「犬猫等販売業者定期報告届出書」の集計値について、事務を所管する都道府県、政令指定都市、中核市などに朝日新聞がアンケートを実施した(回収率100%)。


 回答の集計により、国内の犬猫の流通量は毎年80万匹前後、繁殖から流通・小売りまでの間に死ぬ犬猫が毎年約2万4千匹いることがわかった。


 届出書は、各業者が年度中に販売したり死亡したりした犬猫の数を自治体に報告するもの。死亡数には「原則、死産は含まれない」(環境省)。繁殖用の犬猫で引退したものは「販売または引き渡した数」に含まれる。

 

  2014年度
(提出事業所数:14,809)
合計
販売または引き渡し 617,009 133,554 750,563
死亡 18,517 4,664 23,181
年度末所有数 231,906 41,916 273,822
  15年度
(同:14,064)
合計
販売または引き渡し 691,979 156,407 848,386
死亡 19,866 5,088 24,954
年度末所有数 258,758 47,450 306,208
  16年度
(同:13,876)
合計
販売または引き渡し 663,220 165,859 829,079
死亡 18,687 5,556 24,243
年度末所有数 262,481 54,523 317,004


〈単位:匹。第1種動物取扱業に関する事務を所管する自治体(14年度は97、15年度以降は99)がそれぞれ集計したものを、朝日新聞が合算〉


(太田匡彦)

 

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