イヌ年だもの! 狛犬さんに会いに行こう!
戌(イヌ)年なら、お参りのついでに眺めてみたいのが「狛犬」。何の気なしに通り過ぎがちな狛犬にも、実はいろんな種類がある! 東京都内でユニークな狛犬のある神社を訪ねてみた。中には狛犬ならぬ狛猫も……。
◆境内になんと7対も! 赤坂氷川神社
素盞嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと 別名:大国主命)をお祀りする、1000年以上の歴史ある神社。ここには都内で2番目に古いとされる、延宝3年(1675年)に作られた狛犬をはじめ、江戸、明治、大正…とさまざまな時代に生まれた狛犬が7対も!
祭典や式典に合わせて奉納されたものだというが、時代の変遷や作り手(石工)の個性が垣間見られて興味深い。中には経年の変化で形が崩れたものもあるが、それでもいつも誰かが水や果物をお供えするなど、深く愛されているのがわかる。広い境内のあちこちにあるので、ぜひ探し出してみて!
◆珍しい青銅製の狛犬は迫力の美しさ 水天宮
安産祈願などで知られる水天宮の狛犬は、珍しい青銅製。じつはこの狛犬は、ブリヂストンの創立者、石橋正二郎氏によって1967年に奉納されたものだ。石材製のものに比べてディティールも繊細で、さながらブロンズ像のよう。見上げるほどの大きさで、向かって右の狛犬は玉を、左の狛犬は子犬を守っている。
境内奥へと進むと寳生辨財天(ほうしょうべんざいてん)の小さな祠(ほこら)があり、その裏手には子宝犬の像(青銅製)が! こちらはリアルな姿の和犬で、無邪気に遊ぶ子犬と、くつろいだ姿で我が子を見守る母犬の愛らしい姿。親子犬のまわりには十二支の玉がぐるりと配され、母犬は「戌」の玉を守っている。自分の干支の玉をなでると、ご利益があるのだとか。
◆狛猫だっています! 美喜井稲荷
稲荷神社には狛犬の代わりに狛狐が祀られていることも多々あるが、都内にはめずらしい、「狛猫」さんもいる。
ひっきりなしに車が通る国道246号線。羊羹で有名な「虎屋」の脇に寄り添うように、ビルの2階部分にたたずんでいるのが「美喜井稲荷」だ。祀られているのは「京都の比叡山から御降りになった霊の高い神さま」とある。狭い階段を上がった先には小さなお社が。小さいながらも手水鉢もある。スペースがないせいか、狛犬は1体だけ。
それとは別に、「狛猫」も1体。制作年度も不明だが、今にもニャアと声を上げそうな、リアルな姿が愛らしい。さらにお社の正面を見上げると、そこには一対の白猫が! 赤鬼と思われるものを抑え込んで魂を食べる右の猫。左の猫は小鳥と戯れて(しかもウインクしてる!)とても楽しそう。この世の平和を祈願した、まるで日光東照宮(栃木県)の眠り猫のようだ。
詳細がよくわからない「美喜井稲荷」だが、猫好きのパワースポットとして、人気を集めている。
東京都港区赤坂4-9-19
公式サイトなし
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