大阪市のワンニャン特別大使に杉本彩さん 殺処分ゼロめざして

「おおさかワンニャン特別大使」を委嘱された杉本彩さん(左)=大阪市
「おおさかワンニャン特別大使」を委嘱された杉本彩さん(左)=大阪市

 犬や猫の殺処分をなくす活動を進めるため、大阪市は、動物保護の活動に力を入れている俳優の杉本彩さんに「おおさかワンニャン特別大使」を委嘱した。市が関わる催しや啓発に協力してもらう。


 杉本さんは公益財団法人動物環境・福祉協会Eva(東京)の代表理事。飼い主やペットショップに捨てられ、保護施設にいる犬や猫を引き取り、自宅で育てているほか、飼い主が見つからず殺処分されている実態を各地で伝えている。


 杉本さんは21日、市立自然史博物館で市民ら約160人に講演。「人と同じように感情のある動物たちが、人間の身勝手な行動で傷つき苦しめられている」と呼びかけた。「無責任に飼育を放棄する社会を見直さなければならない」として、悪質なペット業者の取り締まり強化や飼い主の意識改革を求めている。


 昨年度、市動物管理センターで殺処分されたのは、犬40匹(前年度比4匹増)、猫1208匹(同747匹減)。市は2025年までに殺処分をゼロにする目標を掲げ、不妊・去勢手術をした猫を地域で育てる活動や譲渡会などを広げたいという。


(花房吾早子)


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