韓国の文大統領、捨て犬を引き取り飼育 公約実現

韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は26日、動物保護団体から捨て犬を大統領府に引き取り、「ファーストドッグ」として飼い始めた。大統領選で当選すれば、捨て犬を育てるとしていた公約を果たした。前大統領の朴槿恵(パククネ)被告は血統書付きの珍島犬を大統領府で育てた経緯があり、違いをアピールした格好だ。
2年前に団体に保護され、飼い主を探していた4歳の雑種で、名前は「トリ」(栗の実のようにかわいいという意味)。韓国ではペットブームを背景に捨て犬や捨て猫の増加が問題化しており、文氏は「捨てられた動物について社会全体で関心を持つべきだ」との談話を出した。
3月に大統領を罷免(ひめん)された朴氏は、珍島犬9匹を育てていたが、犬を残したまま大統領府を離れて自宅に戻ったことが批判された。
(ソウル=武田肇)
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