ギリシャの島々、旧市街で猫歩き 猫階段も名所の一つ?
ヤーサス!
2回目の今回は「古い街並み×猫」、私のギリシャ猫フォルダが火を噴くぜ…と気合を入れてお送りします。ギリシャといえば「島々の白い壁・青い丸屋根の教会!そして遺跡!」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。今回はそんな島々のお話。
(末尾に写真特集があります)
大抵の島は半円形をした「新しい」港を中心に緩い上り坂・階段になっています。
港沿いにはずらりとタヴァ―ン(カジュアルなレストラン。日本でいう「大衆食堂」兼「居酒屋」のような)やカフェが並んでいて、夏にはたくさんの人が海を眺めながらくつろいでいて、そんな人間の食事や漁船のおこぼれを貰いに来る猫を見かけます。
島の中心へ向かう太い通りはメインストリート。観光客向けのお土産屋さんやホテル、タヴァ―ンなどが軒を連ね、細い道は迷路のように島中を這い、上り坂を進むにつれ地元住民の居住エリアに入っていきます。そしてひとと猫の数は反比例。猫遭遇率が上がっていきます。
サントリーニ島で有名なキクラデス諸島を中心に、ギリシャには壁や石畳を白く塗ることで、家の中の涼しさを保つ工夫をしている島が多いです。
窓枠・ドア・雨戸は、住民のみなさんが好きな色に塗っているらしく、色とりどり。ビビッドな青や赤、水色あたりが多いですが、特に濃い青が多いのは「青と白」の組み合わせがギリシャの国旗の色だからだそう。
こうした白い家々の街並みを総称して、ガイドブックなどには「旧市街」と紹介されている事が多いのですが、私は少し不思議な和訳だなと思ってきました。だって、今も人々は住んでいるのですから。
この街並みはギリシャ語では「ホラ」と呼ばれ、「中心の土地」を意味します。ホラは昔、住民が海賊から身を守るために、港から少し離れた標高の高い土地に住居を作った所から始まり、今もそこに住む人々は「自分たちと伝統を結ぶもの」として大切にメンテナンスし、当たり前に暮らしているのです。
現在私たちが港からすぐホラにアクセスできるのは、①観光地化に向け、新しい港をホラの近くに作った。②観光地化に向け、新しい港とホラの間に、ホラの伝統的な建物の造りにのっとった通りを作った。という理由からだそうです。
そのホラの古い街並みには、猫が似合います!そう、この組み合わせ最高!!と伝えたくてこの第2回を書いています(笑)
日本では花や景色を撮るのが好きだった私が、ギリシャに来てから人や動物、特に猫を撮りたくなった理由はきっと、背景の白くて美しい静けさと、生き物の動きのバランス感なのだと思います。
猫がどこを動いていても背景が美しいこと。そして、壁の一面の白さが静かすぎると感じる瞬間に、少しだけ空気を動かすものがいることのちょうど良さ。それらがツボなのだと思います。静と動の相乗効果!というとカッコいい(?)けれど、単に猫好きだというのも、もちろん大いにあります。
ホラ散歩をしていると、外飼いの猫も野良猫たちも涼しい日陰に集うからか、細い通りや階段で10匹いっぺんに会えたりします。旅先の島で行く先を決めず、白い壁や色も形も様々なドアや雨戸、夏の花々などを楽しもうと散歩して、いきなり「猫階段」とでも呼ぶべき猫の溜まり場に行きあうのもギリシャの島の楽しさの一つ。私のInstagramの写真も、ホラと猫の写真ばかりですので、良かったらご覧くださいね。
ホラ散歩は猫好きの皆さんには本当にオススメ。ただ、ギリシャの夏は乾燥と陽射しが非常に強いので、十分な飲み物とサングラスは必携です。
この夏は日本から遊びに来てくれる友人たちとの島旅行の予定アリなので、島ごとの特色などもまた紹介したいと思います。
それではまた。タレメ・シントマ(また会いましょう)!
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