おぼれかけた柴犬を川から救出! 男子中学生4人を表彰
川の中で動けなくなっている老犬を救い出したとして、太田署は27日、群馬県太田市立綿打中学校の2年生4人に感謝状を贈った。犬は無事飼い主の元に戻り、元気にしているという。
助けたのは、荒木堅太君(14)、吉崎鹿(ろく)君(13)、伊藤直哉君(14)、木村優希君(13)。
7日午後7時前。部活終わりの帰り道、川の上の橋を自転車で通っている時、「キャーン」という弱々しい鳴き声に荒木君が気づいた。見下ろすと、川の中で犬が動けなくなっていた。
荒木君は靴と靴下を脱いで川に入った。犬の足は川底の泥に埋まり、腹の下くらいまで水につかっていた。すぐに抱きかかえて川岸に運んだ。「やせていておとなしく、体もとても冷たかった」。吉崎君と伊藤君は犬が逃げないように見守った。
一方、木村君が急いで学校の先生を呼びに自転車で向かった。その後、先生たちが犬を保護し、署に連絡した。
飼い主はすぐに見つかった。太田市の50代の夫妻が遺失届を出していた。犬は16歳の雄のしば犬。足腰がかなり弱っているという。その後、夫妻は「見つけていただいて感謝しています。おかげさまで(犬は)だいぶ元気になりました」とコメントした。
同校の大谷知之校長は「4人は普段はのんびりした性格。皆が人としての道をちゃんと歩んでいて、うれしいです」とほほえみ、4人は「犬が助かってうれしい」「よかった」とはにかんだ。
(丹野宗丈)
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