盲導犬62匹も参加して利用者らが総会 「事故どう防ぐか」

事故で亡くなった視覚障害者や盲導犬を追悼して黙禱する参加者=徳島市
事故で亡くなった視覚障害者や盲導犬を追悼して黙禱する参加者=徳島市

 全国から盲導犬ユーザーが集う全日本盲導犬使用者の会の総会・交流会が27日、徳島市内であり、使用者65人と盲導犬62匹が参加した。


 徳島県内では2015年秋に、マッサージ師の山橋衛二さん(当時50歳)と、盲導犬のヴァルデスが後進してきたダンプカーにはねられ死亡。この事故をきっかけに徳島でも総会を開催してほしいと県内の関係者の働きかけで実現した。郡司ななえ会長(71)は総会の冒頭、「昨年夏から3件の使用者が駅のホームから転落する不幸な事故が相次いだ。私たちはどのように生活して、使用者同士や社会と連帯できるかを真剣に考えたい」とあいさつした。


 会では、盲導犬使用者が町中で「大丈夫ですか?」などと声をかけられたら、「ありがとう」と応えるありがとう運動を今夏から展開することが決まった。郡司さんは「受け身ではなく、社会に積極的に働きかけていこうという前向きな活動」と位置づけた。

 

総会の開催を前に交流する盲導犬使用者や犬たち=徳島市
総会の開催を前に交流する盲導犬使用者や犬たち=徳島市

 総会前には、使用者と盲導犬8匹が、盲導犬の医療費の支援金の募金を呼びかけ、募金を終えた人と交流する姿もあった。


(佐藤常敬)

朝日新聞
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