猫がよろこぶ手作りグッズ おもちゃやベッド…こだわりの手芸本
既製品のおもちゃではハッスルしない……せっかく買ってきたベッドに寝てくれない……など、きまぐれな猫ちゃんにお悩みの飼い主さんにぴったりの書籍が発売された。愛猫のためのおもちゃやベッドなど、50アイテムの作り方を紹介した手芸本「猫がよろこぶ手作りグッズ」(WAVE出版)だ。
(末尾にフォトギャラリーがあります)
本で紹介するグッズは、100円ショップやホームセンターなどで購入できる材料で、手軽に作れるものばかり。手芸作家で、アイデア満載の猫グッズを多数製作している著者の西イズミさんが、猫が気に入るよう細部にまでこだわった。
中でも、迷子札は猫の負担にならないよう軽い材料で作っているので、市販の迷子札では嫌がる猫もつけてくれそうだ。
無邪気におもちゃで遊んだり、満足顔でベッドに入る自然体の猫たちの姿も写真で見られるので、写真集としても楽しめる。
書籍について、編集部の担当者に話を聞いた。
――撮影時の猫の反応はどうでしたか?
「撮影は埼玉県川越市の“保護猫カフェねこかつ”さん、横浜市の保護猫カフェ“カフェ・ブラン”さんで行ないました。どちらの撮影時も、猫グッズを持ち込んだ途端、猫たちが興味津々で遊んだり潜り込んだり寝ちゃったり……。あちこちでシャッターチャンスが重なるので、写真を撮ってくれた猫写真家の五十嵐健太さんが大変そうでした」
――書籍のこだわりはどんな点ですか?
「モデル猫が保護猫、という点もこだわりの一つです。愛猫を喜ばせるためのグッズを手作りすることで、猫と人間のコミュニケーションをより深められればと思い、この本を企画しました。私の自宅の2匹の猫も、この本で作ったものは、どれも最初から食いつきがよく、気に入ってずっと使ってくれています」
「猫がよろこぶ手作りグッズ」
WAVE出版著:西イズミ
写真:五十嵐健太
定価:1500円+税
仕様:A5判変型、128ページ
同じくWAVE出版が発行した書籍「子犬工場 いのちが商品にされる場所」は、商品として扱われる犬の命について、子どもたちと一緒に考える児童書だ。
著者は常に犬とともに暮らしてきた大岳美帆さん。動物の保護活動のボランティアをしていたとき、目も見えず耳もきこえない、ぼろぞうきんのような犬と出会う。その犬は悪質なブリーダーのもと、繁殖犬として栄養も、清潔な寝床も与えられないまま、次々に子どもを産まされていた。その犬を引き取った大岳さんは、ペットショップで売られる犬や猫たちがたどる悲惨な現状を知り、本にして、多くの人に読んでもらいたいと考えるようになったという。
編集部の担当者に、この本をどんな人に読んで欲しいか聞いた。
「犬や猫が好きな人たちに読んで欲しいです。ペットショップを経由して、かわいそうな運命をたどる犬や猫たちをつくりだしているのは、結果的に犬や猫が好きな人たちです。そんな人たちが、犬や猫を飼いたいと思ったときに、本書で書かれている実態を知ることで、ちょっと立ち止まって“自分は最後まで動物を飼いきれるのか”“動物をどこで手に入れるのか”など考えてもらえれば嬉しいです。小学生中学年から読めるようになっているので、是非子どもたちにも読んでもらいたいです」
「子犬工場 いのちが商品にされる場所」
WAVE出版著:大岳美帆
定価:1400円+税
仕様:単行本、160ページ
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