犬の殺処分ゼロめざし PWJ、東京・世田谷にも譲渡拠点
飼い主のいない犬の殺処分ゼロに取り組む認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ、大西健丞代表理事)は20日、保護した犬の飼い主を探す拠点「ピースワンコ・ジャパン世田谷譲渡センター」を東京都世田谷区桜丘3丁目に開設した。
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PWJは広島県内で殺処分対象の犬を全部引き取り殺処分ゼロに取り組む。本部を置く同県神石高原町で捨て犬など約700匹を保護している。譲渡センターは広島市、神奈川県藤沢市に次いで3カ所目で都内では初めて。今後も首都圏などで増やしていく方針だ。
世田谷譲渡センター(68平方メートル)では10匹ほどを飼育し、飼い主を探す。犬舎が八つと、飼い主になりたい人が犬と触れ合うための「リビングスペース」が設けられ、相性などが確認できる。飼い主になる人には、飼育・医療費の一部やマイクロチップ登録料として1万7500円を譲渡時に負担してもらう。
また、都内で殺処分対象となる犬の保護も始めるという。環境省によると昨年度は全国で1万5811匹(都内は18匹)が殺処分されたという。
プロジェクトリーダーの大西純子さん(44)は「保護を必要とする犬がたくさんいることを多くの人に知ってもらい、できれば里親になってほしい。2020年までに全国的な殺処分ゼロを目指したい」と話す。
プロジェクトは神石高原町のふるさと納税制度や寄付で集めた資金で進められている。問い合わせはセンター(03・6413・7095)。
(上沢博之)
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