伝説の「追い出し猫」 復興願い、 被災地の子どもたちが絵付け

追い出し猫に絵付けをする子どもたち=福岡県宮若市
追い出し猫に絵付けをする子どもたち=福岡県宮若市

 熊本地震で被災した熊本県御船町にある町立高木小学校の5、6年生33人が28日、福岡県宮若市と直方市の職員労働組合の招きで両市を訪れた。宮若名物の縁起物「追い出し猫」の絵付けを体験。宮若のトヨタ自動車九州や直方の汽車倶楽部(くらぶ)を見学した。

 両労組が7月に支援活動として高木小でバーベキューを振る舞ったのが縁で実現した。児童たちは早朝、バスで学校を出発。宮若市のマリーホール宮田で出迎えを受けた。

 5年の田代夕雅さん(10)は「地震で大変な思いをしたが、たくさんの応援で少しずつ元気を取り戻すことができた。皆さんにバーベキューを開いていただいてうれしかったです」、5年の中城(なかじょう)大和君(10)は「楽しい思い出をつくりたい」と感謝した。

 その後、高さ5センチの追い出し猫の土鈴にカラーペンなどで絵付けをした。災いを追い出し福を招くとされる猫で、復興への願いも込めて絵付けをしてもらった。宮若市職労の荒牧大介書記長(36)は「宮若や直方のことを知ってもらい、大きくなった時につながりが広がれば」。地元事業所の協賛でさまざまな特産品も贈った。

(垣花昌弘)

朝日新聞
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