歌舞伎になった伝説の「化け猫」、商店街にモニュメント

御影石でできた化け猫の像と小野修平さん=愛知県岡崎市
御影石でできた化け猫の像と小野修平さん=愛知県岡崎市

 歌舞伎の題材として有名な愛知県岡崎市の化け猫伝説で街を盛り上げようと、市中心部の商店街に化け猫のモニュメントが設置された。地元の商店主らが企画した。

 岡崎の化け猫伝説は、江戸時代の1827年に初演された四世鶴屋南北作の歌舞伎「獨道中(ひとりたび)五十三驛(つぎ)」で全国的に有名になった。物語では、岡崎の寺で十二ひとえを着た化け猫が登場。今年10月には、松竹大歌舞伎が全国で上演し、化け猫の宙乗りが人気を集めた。

 モニュメントは、市中心部の康生地区の商店主らでつくる「東康生商店街まちづくりの会」が発案。地元特産の御影石を使い、十二ひとえから抜け出す姿の化け猫像(高さ60センチ)を制作した。同会の小野修平会長(69)は「ゆるキャラ風にかわいくしようという話もあったが、おどろおどろしい姿にしたかった」。

 康生エリアの商店街は、かつて多くの買い物客でにぎわったが、百貨店やホテルが撤退。大型商業施設にも客を奪われるなどして、20年ほど前に約800店あった店舗数は、現在は半数以下まで減っている。

「化け猫像だけで人が来ることはないけど、街おこしは何かをやり続けることが大切」と小野さん。将来的には、像の横にほこらを作って、「化け猫神社」として多くの人を呼び込みたいという。

 小野さんは「化け猫の『化ける』にあやかって、この商店街も変化したいね」と期待する。

(北上田剛)

朝日新聞
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