ネコに腎不全が多い理由は… 東大など原因解明 治療薬に期待

(写真は本文と関係ありません)
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 ネコの腎不全は、血液中のあるたんぱく質が働かないために起きることをマウス実験で突き止めたと、東京大などの研究チームが12日発表した。ネコは他の動物と比べて腎不全で死ぬ割合が突出して高いが、原因は謎だった。治療法の開発につなげたいとしている。

 東大の宮崎徹教授(疾患生命科学)によると、人間やマウスでは、血液中にある「AIM」というたんぱく質が、急性腎不全で腎機能が低下すると活発化し、腎臓内の尿の通り道にたまった老廃物の除去にかかわっている。ネコのAIMを調べると、人間やマウスよりも血液中に多く存在しているが、急性腎不全の時に働いていなかった。

 さらに、ネコのAIMをつくるように遺伝子を操作したネコ型マウスと、通常のマウスのそれぞれに急性腎不全を発症させてみた。

 ネコ型マウスは3日後までに腎機能が悪化してすべて死んだが、通常のマウスは5日後までに7割が生きていた。別のネコ型マウスに、通常マウスのAIMを注射すると、腎機能が改善したという。

 宮崎教授は「ネコの腎不全を予防し、寿命を延ばせる可能性が出てきた。ネコでAIMがきちんと働く薬を3、4年のうちに製品化したい」と話す。

 論文が12日の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。

(川村剛志)

朝日新聞
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