動物専門学校で教えながら保護活動 屋敷さやかさん

屋敷さやかさん
屋敷さやかさん

■「人脈や経験 還元したい」

 

 言葉が話せない動物たちの扱いや検査の方法を学生に指導――。穴吹動物専門学校(広島県福山市東町2丁目)で動物の看護実習などを担当する。その傍ら同校で休日に開かれる犬・猫の譲渡会を橋渡し。有志を募って動物愛護や地域貢献活動をする「穴吹わんにゃんサポーター」を作り、犬や猫の保護にも取り組む。

 動物や自然に詳しく整体師や農業をしていた父と、助産師の母から影響を受けた。「命を預かる仕事に向いている」と母に助言され、高校卒業後の2006年、旧穴吹国際ビジネス専門学校のペットビジネスコースに入った。

 卒業後、学校側に請われて教える立場になった。13年に受け持ったクラスの学生たちが、全国でもトップ級だった広島県の犬・猫の殺処分の問題を卒業研究のテーマに選び、関連する映画の上映会を企画した。

 ただ当時、学校関係者を含めた業界は、動物愛護の思想と距離を置いていた。学生の就職先になる企業の中には過激な思想を嫌う所もあった。「私自身、学生の思いをまず実現したいと考えました」

 上映会や、市民団体と協力した犬と愛犬家のイベントを開くうち、学外との交流が生まれた。「人脈や経験を学校や学生に還元したい」と動物愛護に力を入れるように。動物愛護法の改正やペットブームも追い風になった。

 今春から、保護された犬・猫の飼い主を求める市民団体と連携し、学内で譲渡会をしている。休日でも試験や行事はあり、衛生面に厳しい専門学校で、こうした譲渡会が開かれるのは実は珍しい。「わんにゃんサポーター」の学生らも手伝い、回を追うごとに来場者は増えてきた。「学生や外部の人と思いを共有できて面白い」

(雨宮徹)

山口県周防大島町出身。福山市動物愛護センターのボランティア。備後地方で初のペット専門フリーペーパー「Lazo」の発行に携わる。10月10日には福山市中央公園で、わんわんフェスタ2016を開く。
朝日新聞
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