殺処分ゼロへ 三重県が愛護センター 被災時の拠点にも

マスコットキャラクターの紀州犬と三毛猫=三重県提供
マスコットキャラクターの紀州犬と三毛猫=三重県提供

 犬や猫の殺処分ゼロに向けた取り組みや災害時の動物救護体制の強化を進めようと、三重県は、津市森町に県動物愛護推進センター(仮称)の整備を進め、来年5月にオープンする。犬と猫のマスコットキャラクターも決まり、センターの施設名と合わせて愛称を9月30日まで募っている。

 

 センターの施設は、木造2階建てで延べ547平方メートル。犬と猫それぞれの飼育室と展示室、トリミング室、研修室、診療室を備える。犬を運動させるドッグランも設ける。事業費は約2億6千万円。主に、犬や猫の譲渡や、動物愛護教室をはじめとする啓発活動のために使われる。災害時には、被災ペット対策の拠点にもなる。

 

施設外観のイメージ図=三重県提供
施設外観のイメージ図=三重県提供

 マスコットは犬と猫の2匹で、県職員の高橋千佳さんがデザインした。犬はオスの紀州犬で、猫はメスの三毛猫で背中に三重県の形の模様がある。県食品安全課の生活衛生・動物愛護班の担当者は「殺処分ゼロに向けた取り組みを進めるため、まずは施設を知ってもらいたい。そのためにも、親しみのある名前をつけてください」と話す。


 応募は、県内在住か通勤・通学する人に限る。施設と2匹それぞれの愛称と名付けた理由、氏名と年齢、性別、住所、電話番号を書き、〒514・8570 津市広明町13 県食品安全課・推進センター愛称募集担当(059・224・2359)へ、郵送かファクス(059・224・2344)、電子メール(info@shokusei@pref.mie.jp)で申し込む。11月下旬に結果を発表し、最優秀賞にはそれぞれ商品券1万円分を贈る。


(永井啓吾)

朝日新聞
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