猫缶バッジも製作、玄界灘の猫の島「相島」
福岡県新宮町おもてなし協会が発足して1年。旧来の観光協会に代わる組織だが、人口増加率日本一の町だけに、新住民に町を知ってもらうのも大きな仕事になっている。
おもてなし協会は観光だけでなく、「人との交流を大切に」という思いで名付けたという。「この呼称はおそらく全国初」と町産業振興課の高木昭典主幹。4年前から設立準備をしてきたが、この間JR新宮中央駅周辺にマンションが立ち並び、町の人口は急増し、3万人を突破した。
中心部は若い世帯の新住民で活気づく一方、町東部の山間地帯や西の離島・相島は過疎化が進む。二極分化現象も町政の大きな課題となった。おもてなし協会の第一の仕事は新住民が町になじみ、ふるさと意識をもってもらうこと。イベントなどを通して、新旧住民の融合にも力点を置くことになった。
協会事務局長にJTB出身の木本紳一郎さんが就任。「新宮劇場」と呼ぶ体験型活動に取り組む。6月に入って、東部の的野地区で親子で自然を楽しむイベントを開催。町内でウォーキング大会も企画し、新旧住民の交流に一役かっている。
ネコと朝鮮通信使など歴史の島として注目される玄界灘の相島ではネコの缶バッジを作った。4月末からは島に観光案内所を開設し、協会の職員を常駐させた。「相島に観光客は増えたが、島民の満足度は高いとはいえない。島全体が潤うような仕掛けを一緒に考えたい」と木本事務局長。
案内所では職員が島の情報発信とともに、漁業者ら住民との交流を進める。観光とともに雇用の拡大など島の活性化が目標だ。
(馬郡昭彦)
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