看板猫の宿「癒やされに来てにゃ~」 犬猫に会える旅館人気

客室をのぞき込むまい=山形県天童市の松伯亭あづま荘
客室をのぞき込むまい=山形県天童市の松伯亭あづま荘

 ペットを前面に押し出し、「泊まれば猫(犬)に会える宿」として売り出す旅館やホテルが増えている。猫ブームも後押ししてか客層も広がり、中には猫づくしの宿泊プランも。招き猫(犬)が宿の差別化に一役買っている。

 

 山形県天童市の旅館「松伯亭あづま荘」に、宿泊客をもてなし、部屋にあいさつにも行く評判の猫女将(ねこおかみ)がいる。体長約30センチ、さわりごこちはもふもふで首もとでは鈴がゆらゆら。旅館内をのんびりと散策する看板猫のまい(メス、6歳)だ。

 

 4月のある平日のあたたかな昼前、入り口の自動ドアが開くと、のっそりとキジトラ模様のまいが入ってきた。人なつっこさとおだやかさを生かし、3年前から猫女将を務めている。昨年2月には旅行サイトじゃらんの「お宿の看板ネコちゃん」で1位に、今年2月22日の猫の日には楽天トラベルの「全国の宿 自慢の看板猫ランキング」で4位に輝くなど人気はお墨付き。ネット上の口コミには「めちゃめちゃ可愛い!!」「猫女将に会いに、またぜひ訪れたい」との書き込みもある。

 

 同館では猫女将を前面に押し出した「ねこ大好きさん集まれ!!ねこのぷにぷに肉球プラン」を2013年から企画。部屋でまいと遊べたり、飼い猫の写真を持参すると猫グッズがもらえたりする他、肉球がデザインされた「肉球ぺったんこケーキ」がサービスされる。写真を集めたフォトブックは2冊目に入った。

 

肉球プランで出される「肉球ぺったんこケーキ」=松伯亭あづま荘提供
肉球プランで出される「肉球ぺったんこケーキ」=松伯亭あづま荘提供

 

 チェックイン・アウトの時間も、肉球〈2・9〉にかけて午後2時29分と午前10時29分という徹底ぶり。若女将の高橋紗智さん(34)によると月4~5組だった予約が、3月以降は7~8組に増えているという。「中には猫が好きじゃない人もいるので最初は悩みましたが、やってみると評判もよく、リピーターも多いです」と話す。

 

 楽天トラベルの広報担当によると、ペットと一緒に泊まれる宿に加えて「泊まれば猫(犬)に会える宿」の人気がここ数年で高まってきているという。15年から始めた「自慢の看板猫ランキング」は、当初は18宿だったエントリー数が16年には32宿に。総投票数も643票から2123票に伸び「大々的に売り出す宿も増え、注目度もかなり高くなっている」と話す。

 

 看板猫が4匹いる福島市のおきな旅館はペットとの宿泊も可で、20年ほど前から愛好家の間では人気の宿だったが、ここ数年で客層が変わってきたという。女将の金子悦子さん(70)によると「40代の男性が2人で来て、猫の写真を熱心に撮っていたりする。『猫に会いに来ました』とわざわざ大阪から来る人もいる」という。「ペットや猫を通してお客さん同士も仲良くなる。癒やされに、いつでも来て下さい」

 

(多鹿ちなみ)

朝日新聞
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