犬好きのみなさん、「ほ・ご・け・ん」に目を向けて
暑くなってきて、いつものお散歩コースは、朝と夕方が犬たちのラッシュアワーのようになります。
我が家のまわりには、犬を飼っている方がたくさんいます。積極的なココは、ヨソの犬を見つけると、どんなに遠くからでもあいさつに行きます。一方、シャイなハンターは、あいさつにムラがあります(苦笑)。
犬と一緒に、飼い主同士もあいさつをしたり、会話を交わしたりすることがしばしばありますよね。そんなとき、「飼い主あるある」とも言えるのが、「何歳ですか?」という質問をしあう風景ではないでしょうか。
「ココは8月で9歳になります」と言った後、私は〝お約束〟のように涙ぐんでしまいます。それは、ココの誕生日の翌日がピンの命日だからです。
さらに、「この子は保護犬なので、年齢がわからないのですが……」と説明を始めて、また複雑で悲しい気持ちに襲われます。
「推定3~5歳と聞いているんですが、まだ子どもじゃないかと思うんです。2歳に近い3歳ではないかと……」と私がハンターのプロフィルを説明すると、色々な反応が飼い主さんから返ってきます。
まず驚くのは、「保護犬」というワードがすぐには伝わらず、聞き返されるのです。私の言い方がよくなかったのかと、再度、「ほ・ご・け・ん・で……」と言い直すのですが、それでも通じないことがあります。
続いて多いのは、「立派ですね~」と、すごくほめていただくケース。
保護犬を飼っていらっしゃる方がまだまだ少なく、保護犬というワードもまだ浸透していないのか……と驚かされると同時に、少し落胆します。
犬を「家族」として暮らしている方は、当然、犬が大好きでしょうし、殺処分のことも含め、いま日本で犬がどんなふうに扱われているかも、よくご存じだと思うのです。
その延長線上に、「保護犬を迎える」ということがあると私は思っているのですが、そうではないんでしょうか。
いま私は、「エンジン01文化戦略会議」の動物愛護委員会に所属していて、さまざまな場所で度々、「動物愛護委員会のメンバーは、今後、新たに犬を迎えるときは必ず保護犬にすると決めませんか?」と提案しています。湯川れい子委員長以下、皆さん、「それはいい」と絶賛してくださいますし、話を聞きに来てくださった方たちからは拍手喝采が起こります。
いやいや、そんな拍手をちょうだいするような大それた提案ではないハズです。
保護犬はみんなイイ子だし、カワイイです。ネットで検索すれば各動物愛護団体さんの譲渡会の情報に行き着けるし、私がハンターと出会えたように、きっといい出会いがあるハズです。
新たに犬を迎えることを考えていらっしゃる皆さん! どうか保護犬ちゃんたちに目を向けてください。
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