健康医療相談

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相談・獣医師回答・コメント

質問主


半年ほど前に僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。
発見できたのが初期の段階で、心臓の肥大化は薬で抑えることができている範囲です。
薬は一生手放せない、と言われており、薬が混じっていることに本人が気づかないぐらいの小さいサイズの薬を2種類、毎食、混ぜてあげています。


これ以上薬が増えたりせず、できる限り健康に長生きしてほしく、心臓に負担をかけないようにしてあげたいと考えているのですが、これから本格的な夏となり、記録的な猛暑になるかも・・というニュースも見ます。
この夏に心がけるべきこと、注意すること、についてお伺いしたいです。

よろしくお願いいたします。

日時2016-06-27 17:19:45

専門の獣医師からの回答

現在、僧帽弁閉鎖不全症の評価は、ACVIMのステージ分類とISACHCのクラス分類などにより客観的になされるようになっています。初期段階という表現は、飼い主様へ説明しやすいように噛み砕いた表現なのかもしれませんが、2種類の薬を投薬しているということからして(毎食とは1日2回と理解して)、あまり軽度な病態ではないと判断します(通常は、初期段階では1日1回の投薬が多い)。僧帽弁閉鎖不全症はメスに比較してオスが1.5倍多く、当院の統計ではオスで心不全死の割合が多い病気です。夏場の暑さは、心臓だけでなく、特に呼吸器に負担を強いるものですので、適切な温度および湿度管理は大切です(呼吸器と循環器は密接に関係)。さらに、11歳という年齢から、心臓病が軽度であるなら、今のうちに歯周病があればしっかり治療をしておくのも大切だと思います。受診されている病院が心臓疾患に精通しているなら良いのですが、そうでなければ念のために心臓病に詳しい獣医師への受診も考えても悪くはないと思います。

日時2016-06-28 19:11:13