相談・獣医師回答・コメント
ミカ(質問主)
犬 8歳 オス ビーグル
体重:13kg
飼育歴:7年10ヶ月
居住地:新潟県柏崎市
飼育環境:室内
2018年頃より鼻筋に黒いデキモノができ始め、4年をかけて少しずつ大きくなりました。(特に昨年の夏〜秋に大きくなった気がします。)
今年1月にその部分から腫れを伴う出血があり、かかりつけの病院で診ていただき、今後の事も含めどう対処するか話をしました。
結果、
①今回は何かに触ったなどの原因で炎症を起こしたと思われる。
②1週間ステロイドを服用し様子をみる。(結果、出血も止まり腫れも引きました。)
③このデキモノが何物かは分からないが、触った感触から悪いものではないと思われる。
④何物かをはっきりさせるには細胞診が必要だが、場所が顔で危険なため難しい。
⑤手術で取ってしまい、病理検査に出す事も可能だが、悪いものではないと思われる事から、そこまでしなくても良いかもしれない。(最終判断は飼い主に委ねる。)
という事で、本人も全く気にしていない事もあり、その時は手術をしない方向で決めました。
しかし、今朝になって再び出血。
正直、短期間での出血で、本当にこのままで大丈夫か迷いが出てきました。
写真だけでは難しいと思いますが、このデキモノが何物なのか、原因は何なのか、手術をするにしても顔が大きく変形しないのか、一度取ってしまえば再び出来ることはないのかなど、分かることがありましたら教えて下さい。
長文になってしまい申し訳ありません。
よろしくお願い致します。
2021-04-20 13:58:01
専門の獣医師からの回答
お写真拝見させて頂きましたが、これだけで皮膚の腫瘤が腫瘍性病変か非腫瘍性病変(慢性炎症や肉芽腫性病変も含む)かを鑑別することは困難です。腫瘍性病変か非腫瘍性病変かを鑑別するには、細胞診や病理組織学的検査が有用です。
腫瘤からの出血を気にされておられるようですが、出血自体は悪性を示唆する所見ではありません。良性腫瘍でも表面が自壊した場合に出血を繰り返すことは、珍しいことではありません。ただ、出血を繰り返すような状態になってしまった場合、8歳という年齢でしたら、将来的なこと(出血を繰り返す状態が続く、さらに大きくなるなど)も考慮して、外科的な摘出が治療の第一選択になると思われます。院内での診断が可能な病院でしたら、麻酔下で細胞診を行い、その結果に基づいて手術の可否を決める(手術適応と判断された場合はそのまま麻酔を継続して手術を行う)ことができると思います。手術によって顔が大きく変形しないかという点につきましては、今の大きさでしたら心配ないように思われます。摘出した腫瘤の病理組織学的検査の結果が、完全摘出、脈管浸潤なしという結果でしたら、再発の可能性は殆どないと思われます。主治医の先生と良くご相談ください。
2021-04-27 22:05:30
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