イヌ・ネコの健康医療相談

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あくくん(質問主)


犬アイコン 犬 14歳 オス チワワ

体重:2.3kg

飼育歴:13年10ヶ月

居住地:大阪府吹田市

飼育環境:室内

肝臓に大きな癌腫瘍が見つかり、摘出手術をしました。
一度腫瘍が破裂し重度の貧血を起こしたことにより肝臓癌が発覚しました。
その時は自力で止血し、元気になったのですがいつ破裂するかわからない状況だった為摘出手術をしていただきました。

術後当日は、比較的元気だったのですが、日に日にビリルビンの数値が上がる一方です。
先生の説明では、腫瘍が膵臓、胃、十二指腸等の臓器に癒着しており、腫瘍の癒着を手術で剥がしたことによる炎症の影響で胆汁を送り出す機能に異常が出ているとのこと。
エコーで確認したところ胆嚢がパンパンに腫れているわけではなかったので胆管の異常ではないようです。十二指腸に異常があると思われ、胆汁の排出が正常に行われていないことで胃に胃液が溜まってお腹の張りがあります。

先生曰く本人が回復するのを待つしかなく、薬や点滴で栄養を与えながら経過を見るしかないとのこと。

本日で手術から一週間経ちますが、血液検査の数値に改善が見られないため、入院によるストレスも影響しているのかもしれないということで、退院して家でゆっくりさせてみることになりました。

しかし家でも本人は終始気分が悪そうで食欲がありません。
病院でもらった流動食を少量注射器で無理やり口に入れている状況です。

時折、吐きそうな素振りを見せたりします。

胆汁をうまく送り出せなくなっている原因は何が考えられますでしょうか。
本人の回復を待つ以外に何か病院での処置や有効な薬などはありますでしょうか。

【血液検査の結果(気になる項目)】※手術日3/9
3/9(術前)TBIL 0.6  LIPA 53
3/10   TBIL 0.1  LIPA 379
3/11   TBIL 1.2  LIPA 179
3/12   TBIL 1.8  LIPA 187
3/13   TBIL 3.4  LIPA 240
3/14 TBIL 6.0 LIPA 324
3/15 TBIL 7.6 LIPA 489

このままだと衰弱していってしまうのではと不安で不安で仕方ありません。
ご意見お聞かせ頂けますと幸いです。
よろしくお願いします。

日時2021-03-17 22:57:34

専門の獣医師からの回答

術後の経過が思わしくないようで心配ですね。
LIPA(リパーゼ)が術後翌日に高値となり,一旦改善傾向を示した後,再び上昇しています。
血液検査の機器や正常範囲が明記されていないため,富士ドライケムまたは外注の検査結果と想定すると
リパーゼの上昇は,膵炎の併発が考えられます。膵炎の併発は肝葉切除後に時々認められ,腸管等の炎症も引きおこすため,肝外胆管閉塞の原因となります。その場合は,黄疸は閉塞性黄疸ということになり、膵炎がうまくコントロールできれば,改善が期待できます。
腫瘍の種類や転移の有無,さらにTBil(総ビリルビン)以外の肝機能検査に異常はないのか?が不明ですが,肝機能が低下している場合には,肝性黄疸ということも考えられます。通常,肝臓は予備能力が高く,再生能力も優れています。もし,人で多い重度の肝炎による肝硬変を併発している場合には,肝臓の再生能力が低下していることがあり,肝葉切除によって肝不全に陥ることもあります。
いずれにしても高齢で,小さなワンちゃんですので,できれば入院下での集中治療が理想的と思われます。
主治医の先生とよくご相談下さい。

日時2021-03-24 07:29:14

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