相談・獣医師回答・コメント
くま(質問主)
猫 5歳 メス ブリティッシュショートヘア
体重:3.3kg
飼育歴:5年1ヶ月
居住地:東京都江戸川区
飼育環境:室内
今年の7月から癲癇様の発作を繰り返し、8月半ばから、投薬開始している猫のことでご相談させて下さい。8月、9月と、MRI以外でできる検査を色々行いましたが、特に異常はありませんでした。その際、血液検査、心臓エコー、レントゲンも正常でした。今月に半ばにてんかんの群発発作が起こし、入院して点滴を3日間実施、近日MRIを行う予定でした。しかし、事前検査で心筋症(拘束型か分類不能型)、と診断され、MRIは保留になりました。点滴で負担がかかった事で隠れていた心筋症が出てきた、と診断されましたが、8月の時点で、エコーで逆流など何も見つからなかった事から、急な診断にとても驚いています。このような事はありますか?また、その場合、一時的に悪化したけど、改善した事例などもあれば教えていただきたく、宜しくお願いします。てんかん治療、心筋症について、何か参考になる情報やご意見などおきかせいただけると幸いです。
2020-09-27 16:18:13
専門の獣医師からの回答
心筋症の診断に逆流の所見は必要ありません。拘束型心筋症であれば、心室に異常な像が描出されます。もし心筋症だとしても、てんかん様発作を生じるのは、血栓が脳に飛んだり、うっ血性心不全が進行して低酸素状態になっていたり、不整脈がひどいなど限られた場合です。左房が大きくなっていないと血栓は形成されにくいですし、うっ血性心不全になると呼吸不全なども生じますので、ご質問の文面的にはこの子はこれらの所見がないんだと思います。あるとすれば、重度の不整脈でしょうか。一般的な心電図で卒倒を伴うような異常が見つからないのであれば、ホルター心電図を撮ることがあります。房室ブロックなどが出ることによって卒倒しているのかを見ます。症状が出た時に心電図異常がなければ心臓病による卒倒は否定されます。他の疾患、肝疾患や腎臓病などの除外が必要ですが、心臓病による卒倒でなければ、脳の異常である可能性が高くなります。
明らかなてんかん発作があるのであれば、脳疾患の原因に関わらず抗てんかん薬の投与が必要だと思います。MRIで、てんかんの原因がわかればまた治療が変わってくるかもしれませんが、そのような場合でもてんかん発作を軽くする抗てんかん薬の投与が必要です。
2020-09-30 09:49:07
くま(質問主)
ありがとうございます。
うちの猫の場合は、心筋症については今の所症状は出ていなく、3日間の入院中の点滴から数日後に撮った心エコーでの異常な像からの診断のようです。てんかんについては、脳に原因がある可能性が高いようです。
今後は、心臓の状態をみながら、脳のMRI検査は心臓に負担がかかり出来ない可能性もあり、抗てんかん薬の服用で様子をみることもありそうです。
まだ、若い猫でてんかん発作以外は元気な為、予想外の心筋症の診断に、一緒に過ごせる時間が短いのでは、と悲しくなっています。
細やかにご回答いただきありがとうございました。
2020-10-01 09:11:35
ネコのため、日頃から動物病院で受診することを習慣にしませんか?動物病院の写真を投稿して、プロジェクトに参加しよう!
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。