イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ひかさん(質問主)


猫アイコン 猫 12歳 オス 雑種

体重:4kg

飼育歴:8年7ヶ月

居住地:広島県広島市西区

飼育環境:室内

何年も前からある口元の傷(抗生物質でその都度治療)が1ヶ月前から急に大きくなってきて、扁平上皮癌の可能性を指摘されました。現在食事は今までの半分強、体重は変化なし、口元をたまに痛がります。猫エイズキャリアで、肛門線破裂2回、歯周炎、皮膚炎で通院歴があります。歯はもう牙二本しかありません。今回の扁平上皮癌の疑いは、猫エイズ、おそらく12歳以上と高齢なこともあり、麻酔から目覚めない、削った場所から出血が止まらなくなる、癌の進行がはやくなる可能性もあるそうで、詳しい検査はしていません。かかりつけの先生には断言は出来ないが、ほぼ扁平上皮癌で間違いないでしょうと緩和ケアを勧められましたが、家族の意見がまとまりません。このケースで考えられる治療法はどのようなものがあるのか、リスクがあってもまずは麻酔をかけて詳しく検査をするべきでしょうか?よろしくお願いいたします。

日時2020-08-20 19:48:49

専門の獣医師からの回答

治療法を検討する前に、扁平上皮癌かどうかの診断を確定する必要があると思われます。写真の部位でしたら、全身麻酔をかけなくても、生検(針生検やパンチ生検など)で組織の一部を採取できれば、扁平上皮癌の診断を確定することができるかもしれません(確定できなかった場合でも、扁平上皮癌を否定できるかもしれません)。生検を行うことのリスクにつきましては、詳細な検査により判断するしかありません。例えば、血液凝固検査や血小板数に問題がなければ、出血が止まらなくなるリスクは少ないと判断することができます。猫エイズ陽性の個体でも、エイズを発症していなければ、エイズ陰性の個体と大きな差が無い場合もありますので、検査を基にリスクの判定をするべきだと思われます。
扁平上皮癌の診断が確定し、麻酔も含めたリスク判定の結果、外科手術による根治が難しいと判断された場合は、緩和治療(抗炎症剤や分子標的薬など)も選択肢の一つになる(扁平上皮癌は抗癌剤治療や放射線治療にへの反応が乏しいため、あまり勧められません)と思われます。

日時2020-08-22 01:26:23

ひかさん(質問主)


返答ありがとうございました。すぐに針生検、術前検査をして手術の予約をしてきました。悪性だということで、今後早いうちに再発するかもしれませんが、出来るだけのことはやろうと家族も一致団結しました。この質問をしたことで今の状況を客観的に見ることが出来、専門的な意見も頂けてとても良かったと思います。ありがとうございました。

日時2020-08-23 22:28:27

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