イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

heika(質問主)


猫アイコン 猫 10歳 オス 雑種

体重:2.7kg

飼育歴:0年3ヶ月

居住地:静岡県藤枝市

飼育環境:室内

◼️猫エイズで、肝機能が非常に悪く、全身の脱毛瘡蓋化が進行しています。食欲もなく体重が日に日に減少し足元もふらついています。現在点滴治療中ですが、回復しません。生きられるか心配です。

□雄猫、サバトラ、推定8~10才、去勢済
2019/12/13 野良を保護
□現在の状態と諸検査結果
 ⚫️猫エイズ・猫白血病血液検査
  (2019/12/13)_猫エイズ陽性、猫白血病陰性。
 [保護当日診断]▽「皮膚病だった」▽回虫なし▽口内炎あり▽犬歯以外の上の歯がない(歯周病なし) ▽(蚤駆除薬投与する)
 ⚫️尿検査(2020/2/20) 血尿あり、膀胱炎
 「結石には至っていない」(獣医師)
 ⚫️血液検査(〃 3/ 17) ▽肝機能GPT_1000(2週間前3/3検査_458)、GOT_247(〃_97)、血糖値Glu_225(〃347) ▽白血球WBC_238(〃309)

・体重
(2019/12/13保護時)4.5㎏→3.8㎏( 〃12/24)→3.5㎏( 2020/1/16) →3.8㎏(1/30)→3.75㎏(2/13)→3.25㎏(3/17)→ 2.95㎏(3/24)→2.7㎏(3/28)
・皮膚荒れ-かさぶた(全体)、多量のフケ、脱毛-ほぼ毛なし(後頭部、顔回り、耳、肩首回り、脚半分下、背中~腰背骨沿い) ~悪化、進行中。
・舌先赤い(口内炎)
・食欲_あり、なしを繰り返し、現在1ヶ月間は続けて少ない
・下痢、嘔吐なし
・水飲み_半日で200㏄以上、尿回数朝_夕で5回程度
・体の痒み(首の足蹴り)
・脚のふらつき
・給餌_ウェットとドライの混ぜ 
 300kcal~400kcal 完食していたこともあるが、現在は1/3程度しか食べない
・歯もなく口内炎があるため、フードが食べずらそうである
・ここ数日、睡眠中に失禁
・力ない。反応が鈍い。元気ない

□薬
1.点耳薬_昨年12/13~現在まで3/7(中断あり)
2.抗生物質(皮膚荒れに処方) 1/16~2/12(28日間) (※背中皮膚採取検査_特に病気なしと診断)
3. 消炎剤(痒み止め) 1/30~2/12(14日間)
4. 真菌薬 (脚皮膚より水虫菌)2/13~2/26(14日間)
5. 抗生物質(膀胱炎処方) 2/22~3/2(10日間)
6. 抗生物質(血糖値高い、肝機能悪い等…血液検査結果より処方) 3/3~(4/3まで処方)
7. 点滴(肝機能等…に処方) 3/17
8. 点滴(前回に同じ) 3/21
9. 点滴(前回に同じ) 3/24
10.点滴(前回に同じ) 3/38

□獣医師の診断
肝臓の機能が回復し体重が増えていく必要があるが、猫エイズにより病気の治癒力が悪い。体重が増えないのには、多量のフケに栄養を取られていることもある。皮膚の荒れは雑菌によるもの。
体重が減少し続けている現状は、(命が)厳しい。

◼️相談内容
3か月半前に保護した野良です。保護当時は、見た目では、全身の汚れが目立ち首のつけ根から背中にかけてうす毛状態、人間が近づいてもじっと座っており、活動性に乏しく大人しい猫という印象でした。
しかし、保護してからは健康的になるどころか、次第次第に病弱となり
、全身の脱毛、瘡蓋化が進行し、食欲も乏しくなっていきました。2月くらいまでは一定程度の食事はとっていたにも関わらず、体重は一向に増えず、病院で種々の薬を処方され服用しても効果がある気配がまったくありません。現在に至っては、命の心配が非常に大きくなっています。
十分な世話をしてやることができなかったかもしれませんが、最低限必要な状態には置いてやったつもりでいましたが、やせ細り力ない様子を見ると、保護したことが良くなかったとも考え、後悔と葛藤の気持ちでいます。
今の獣医師は回復の見通しについては話してくれません。命の危険な状態にあるのではと思っています。この猫を助ける方法があれば教えて下さい。
(※写真_アスファルト上の1枚の写真は、屋外での保護時のものです。

日時2020-03-29 15:25:38

専門の獣医師からの回答

猫後天性免疫不全ウイルス(FIV)に感染した保護猫が重度全身性皮膚病に加えて一般状態の悪化とご心配のことと思います。
FIV陽性猫においては,免疫力が著しく低下するエイズ期に進行しているかどうかで予後が異なります。
本症例の皮膚の状態ですが,写真のみでの診断はむずかしいですが,まず始めに疑うべき疾患としては疥癬症(ヒゼンダニ感染),皮膚糸状菌症(カビ感染),膿皮症(細菌感染)などがあります。
疥癬症は非常に痒みが強く,特徴的な脱毛や皮膚の肥厚,さらに皮膚試験でダニを確認することで確定診断しますが,ダニは皮膚の奥深くに侵入しているので皮膚の掻爬試験を繰り返し行わないとみつからないことがあります。
臨床症状から明らかに疥癬症が疑われる場合には,確定診断が得られなくてもダニ駆除の治療を行って反応をみることもあります。
血液検査にも深刻な異常が多々認められますが,高齢と思われますので甲状線機能亢進症や腫瘍性疾患についてもチェックが必要です。

本症例の予後評価に関しては,適切な治療に反応するかどうかが最も重要ですが,FIV陽性猫では通常よりも濃厚治療や長期治療が必要となることが多いです。
すでに悪液質に陥っている場合やエイズ期に進行している場合には,予後は厳しい可能性があり,救命できないこともあるかもしれません。
主治医の先生が,本症例に対してどこまで原因や病態を把握して治療方針をたてられているのか分かりませんが,オーナー様がどこまでの検査や治療を希望されているのかどうかも主治医の先生にお伝えし,今後の治療方針や予後に関して先生とご相談してみられてはいかがでしょうか。

日時2020-03-31 13:23:12

heika(質問主)


ご回答有難うございました。
残念ながら猫は3月29日の朝方急逝しました。
前日の病院行きではいつになく強いストレスに苦しみ帰宅してからも疲弊した様子でしたが、しかし、まだいくらかの食欲はあり、すぐに死に至るようには思っていませんでした。その場に居合わせなかったためわかりませんが、倒れたところにフードを吐き出しており、もしかしたら食べたものを喉に詰まらせた可能性もあるかもしれません。食べたくなるかもしれないと、不用意に置き餌をしたことを後悔しています。
ただ、この10日程度の間に体重が0.5㎏も減り2.7㎏となって、力ない様子からしてかなり衰弱していたことは確かです。
自分が手を貸したかもしれないという死の直接のきっかけもそうですが、何より根本的な原因も猫エイズと肝機能悪化という病因が判明しているだけで、病気の進行状況と余命については不明のままだったことが、私としては消化不可能な苦悶として残っています。余命はあったのか、やむを得ない病状の時期にあったのか、腫瘍の有無や猫エイズの時期はどうだったのか。あるいは、処方された抗生物質等の適否はどうだったのか。
そもそも、保護をしてから健康が悪化し深刻な状態になったのは偶然なのか、それとも飼育の仕方、病気治療に問題があったのか。「保護」どころか、ただ苦しめ死に至らしめたかもしれない。疑問ばかりが解決されないまま残ってしまいました。
いまや死んだ猫には何の意味もない繰り言ですし、ご回答を頂いた先生に対しても、無内容な「返信」になりました。
丁寧なご説明を頂いたことにお礼申し上げます。

日時2020-04-01 02:50:50

 
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