イヌ・ネコの健康医療相談

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ひかる(質問主)


猫アイコン 猫 11歳 オス アメリカンショートヘア

体重:6.7kg

飼育歴:10年2ヶ月

居住地:兵庫県姫路市

飼育環境:室内

先日、首の肥満細胞腫の切除手術をしました。
転移がないか調べてもらったら肺に影があるのとベロにもしこりがあると言われました。
今は病理検査に出しているのでその結果待ちですが肺に影が見える事から遠隔転移でステージ4かもしれないと言われました。

ベロは悪性の腫瘍なら全摘出になると。
でも猫はベロを切除してしまうとご飯を食べなくなるとも。
猫の舌の全摘出はネットで調べても例が出てこず、どんな生活をしていくのか、実際猫はどんな様子なのかが想像つきません。

そして、手術から帰ってきたら口を半開きにするようになりました。
舌にしこりがあるとは言われてましたが、手術直前までは口を開けていなかったのに手術から帰ってきて急にです。
この1日でしこりが急成長して口を閉じずらくなったんでしょうか。

食欲、元気はいつもと変わりませんがキャットフードを食べずらくして、周りにたくさんこぼしています。
それも手術前日まではありませんでした。
しこりがあるのはベロの右側ですが、半開きになった口を見てみると舌の先が右側に寄っています。

ここでお聞きたいのが、
①肥満細胞腫は脾臓や肝臓への転移が多いとの事ですが肺に転移することはあるんでしょうか?
たまにですが頭を低くしてフンッフンッという咳をします。

②肺に転移があった場合、有効な治療方法はどんなものでしょうか?

③舌のしこりが良性だった場合、食べずらそうだはありますが切除せずそのままにするのが良いんでしょうか?

④手術から帰ってきて急に口を半開きにしてご飯を食べずらそうにしてるのは何か手術と関係ありますか?

⑤もし舌を全摘出した場合、これからどのような生活になりますか?
一生食道チューブですか?それは猫本人はつらくないですか?

日時2020-02-12 04:36:39

専門の獣医師からの回答

ご質問頂いた①~⑤につきまして順に回答させて頂きます。
① 皮膚型肥満細胞腫は、単発の場合は良性の挙動を示すことが多く、転移もまれで外科的切除で完治する可能性があります。ただし、多発性の場合は悪性の挙動(転移など)を示す可能性があります。脾臓型肥満細胞腫は、悪性の挙動をとり、肝臓、リンパ節、骨髄、肺への転移を伴う場合があります。腸管型肥満細胞腫は、悪性の挙動を取り、肝臓やリンパ節への転移を伴う場合があります。今回手術を行った皮膚型肥満細胞腫の病理組織学的検査結果が完全切除で脈管浸潤なしという結果でしたら、肺への転移の可能性はほとんどないと思われます。
② 分子標的薬(トセラニブ)が肺転移した様々な腫瘍に対して効果が認められたという報告があります。ただし、現時点でその治療は確立されたものではなく、肥満細胞腫以外は適応外使用となりますので、その使用に関しては担当の獣医師と良くご相談ください。
③ 舌の腫瘍が良性であった場合、摂食に問題が無ければ経過観察でも良いと思われます。良性腫瘍でも大きくなり摂食困難となってきた場合は、舌を温存する減容積手術を検討されれば良いと思います。ただし、減容積手術では根治は望めませんので、複数回の手術が必要になるかもしれません。
④ 舌腫瘤の生検を行っているのでしたら、炎症やそれに伴う痛みがあるのかもしれません。
⑤ 猫で舌を全摘出した場合は、食道や胃造瘻チューブが必要になると思われます。チューブの管理や交換を適切に行うことで比較的長期(1~2年)の維持が可能であったという報告があります。舌の50%以上の切除は推奨されていませんが、舌腫瘍の存在によって採食できなくなった場合は、機能面や術後の合併症を踏まえた上で、実施の可否をご検討ください。
病理検査の結果がでましたら、主治医の先生と良くご相談ください。

日時2020-02-14 20:53:03

猫の皮膚病は飼い主が気づくことが多い病気です。よくある事例や飼い主が気づけるポイントを、猫専門病院「東京猫医療センター」の服部幸院長が動画で解説します。

 
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