イヌ・ネコの健康医療相談

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きなこ(質問主)


猫アイコン 猫 14歳 メス 雑種

体重:4kg

飼育歴:11年10ヶ月

居住地:香川県高松市

飼育環境:室内

質問したい内容は3つ
①猫を静かに連れ出す方法(防音シート、麻酔や睡眠薬、なんでもいいです)
②乳腺腫瘍について
③1度の手術で回復するか

まず猫について説明します
生後半年程度のときに拾いました
現在(拾ってから)14年目
過去に一度出産。その後去勢(拾ってから2年くらいのとき)
過去の病気は肺炎(完治)
現在は事情によりペット不可のマンションで暮らしています

高齢の猫ですが、食欲もあり、元気です
しかし最近、乳房が1箇所腫れていました(幅2センチ程度のしこりのようなもの)
元々お腹を触られるのが嫌な子なので痛がっているかは確認しづらいです
本人(猫)はあまり気にしていない様子です
お髭も下がっていません

以上のことを踏まえて、教えて頂きたいと思います

日時2019-09-11 00:36:03

専門の獣医師からの回答

 高齢猫の乳腺に「しこりのようなもの」が認められた場合、乳腺腫瘍の可能性が考えられます。乳腺腫瘍には悪性(乳癌)と良性がありますが、猫の場合は悪性の確率が80%を超えると考えられています。乳腺腫瘍かそれ以外の腫瘍(腫瘍でない場合も含めて)かの鑑別には、細胞診が有用です。
乳癌の場合は、4段階の病気分類(ステージ1~4に分類、数値が大きいほど乳癌は進行していると考えます)がなされており、しこりの大きさが2cm未満でリンパ節転移や遠隔転移が認められない場合はステージ1、しこりの大きさが3cm未満でリンパ節転移や遠隔転移が認められない場合はステージ2、しこりの大きさが3cmを超えてリンパ節転移が認められる場合はステージ3、遠隔転移が認められる場合はステージ4と分類されています。現在2cm程度のしこりということですので、仮に乳癌であった場合、リンパ節転移や遠隔転移が認められなければ、ステージ1~2に該当すると思われます。
乳癌の治療は外科手術になりますので、麻酔リスクの評価、転移の有無を調べてから、手術適応かどうかを判断します。1回の手術で回復するかとのご質問ですが、ステージ1~2の状態で完全切除することができれば、根治が期待できる場合もあります。完全切除できたかどうかは、外科手術で摘出した乳腺腫瘍の病理組織学的検査の結果で判断します。ステージ1~2の状態であっても、病理組織学的検査で不完全切除、脈管浸潤あり、リンパ節転移ありという結果でしたら、局所再発や転移のリスクが高くなりますので、積極的な補助療法(抗癌剤治療など)を検討します。ステージ3になってしまうと、1回の手術だけで根治することはありませんので、積極的な補助療法(抗癌剤治療など)の検討が必要となります。
既にしこりの大きさが2cm程度とのことですので、早期に動物病院で診察を受けられることをお勧め致します。
 猫を静かに連れだす方法とのことですが、猫は狭いところが落ち着くと思われますので小さなキャリーに入れて病院に連れていかれることをお勧め致します。高齢猫に対して、診察することなく薬剤(鎮静薬など)を処方することは、一般的には行われないと思われます。

日時2019-09-16 18:04:27

猫の皮膚病は飼い主が気づくことが多い病気です。よくある事例や飼い主が気づけるポイントを、猫専門病院「東京猫医療センター」の服部幸院長が動画で解説します。

 
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