イヌ・ネコの健康医療相談

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mofumofu(質問主)


犬アイコン 犬 7歳 オス ヨークシャテリア

体重:2.3kg

飼育歴:6年6ヶ月

居住地:東京都日野市

飼育環境:室内

去年(2018年)の春から、ALTの値が下がりません。
去年の春、歯周病で歯がぐらついており抜歯をしなければということで検査をしたところ、ALTが300台の高値でした。このときは食欲不振のことが多く、吐くことも多かったです。

ウルソの服用を開始しましたがウルソだけでは200台から下がらなかったため、ヘパアクトというサプリも併用し始めました。そして去年の11月には100程に下がったため、抜歯をしました。(歯周病菌が減れば肝臓も治るかもしれないとの考えもあった)

抜歯後もウルソとヘパアクトは服用していましたが、元々高めの子もいるので、100くらいで一度やめて様子を見てみようと医師から提案があり、その通りにしてみました。

しかし今日また病院で数値を測ったところ、276に上がっており、ウルソとヘパアクトを再開することになりました。(服用していなかったのは2ヶ月くらいです。)300台のときと違い食欲はあります。吐くのもごくたまにです。

以前エコー検査はしましたが、とくに腫瘍などは見られないとのことです。ですので細胞診も行なっていません。

他の情報としては、
・フードはオリジン、おやつは添加物保存料不使用のジャーキー
・薬は幼児用りんごジュースをゼリーにしたものの中に入れて飲ませている
・幼少期から食欲不振が目立つ犬だった
・散歩中に匂いかぎをし、他の犬のおしっこのあとを舐めてしまうことがある
・体重は冬に2.5kgくらい(元々2.3kgほどが適正な体格)

質問:
この子はずっと薬を飲ませ続けなければならないのでしょうか? また、このALT高値にはどういった原因が考えられますか?
よろしくお願いいたします。

日時2019-03-10 21:07:53

専門の獣医師からの回答

まず,ALTについて少し解説しておきます。
ALTは酵素の一種であり,そのほどんどは犬では肝細胞の細胞質内に含まれています。
何らかの原因で肝細胞に障害が起こると血液中にALTが流出します。
血液中のALT活性を測定することで,肝細胞に障害が起こっていないかどうかを推測しているわけです。
このALTの上昇は,肝細胞が壊死すれば当然起こりますが,変性やさらには細胞膜透過性亢進でも容易にALTは血液中に漏出します。
肝細胞の変性や細胞膜の透過性亢進は,低酸素血症や内分泌性疾患など様々な病態で起こるため,ALTの上昇は肝疾患以外の原因でもしばしば認められます。
このためALTが高値であるとの情報のみでは,肝機能はもとより,原因疾患を推測することさえ困難です。
ただ,6歳の犬で歯周病が起こっているとなると歯周病から腸疾患や膵臓疾患などを併発し,それらが原因で肝酵素が上昇することも考えられます。
また,ヨークシャテリアは門脈低形成,慢性肝炎および肝硬変,さらには後天性門脈体循環シャントなどの肝疾患の好発犬種なので,二次診療施設ではそのあたりも視野にいれた検査を行います。
いずれにしてもALTが持続的に高値を示しているのは異常であり,2カ月以上の持続的な肝酵素異常が認められる場合には精密検査の適応となります。
肝臓は沈黙の臓器の代表であり,末期になるまで症状がでないことも珍しくありません。
念のために少し詳しい検査をしてもらってみてはいかがでしょうか?
通常の肝機能検査や食前食後の血清胆汁酸濃度(TBA)などの測定は,リスクや身体への負担はなく,一般病院でも可能ですので主治医の先生にお願いしてみたらよいかと思います。
投薬に関しては,ウルソや肝疾患用のサプリメントは肝臓を保護する肝庇護剤としてある程度の効果がありますので,投薬により肝酵素異常が軽減するのであれば投薬は続けた方がよいかと思います。
なお,肝酵素の上昇している犬にいまだにジャーキーを与えているのはあまり感心できません。
添加物や保存料などはどうでもよく,食材そのものが問題です。
かかりつけの病院で対応出来ない様であれば,二次診療機関でのセカンドオピニオンも検討されることもお勧めします。
なお,肝臓の細胞診や病理組織学的検査のための肝生検は,肝疾患の診断を行う上で非常に重要な役割を担っていますが,
体重が3kg以下の場合には,経皮的針生検は危険を伴うため,開腹で行うことが多くなります。
ますは,ジャーキーなどのおやつを与えるのをやめて,投薬を再開して、もう1~2カ月したら検査を受けてみられてもよいかと思います。

日時2019-03-19 13:49:23

mofumofu(質問主)


ご回答ありがとうございます。
今の病院では得られなかった情報が多く大変参考になりました。
ジャーキーについては、主治医に話し、実物をフードと一緒に実際に持って行って見せましたが特に何も指摘されなかったため、そのまましつけの際に与えていました。主治医はこの状態の犬にジャーキーをあげるのは良くない等、今まで一度も言って下さらなかったので、今大変驚いております。
また精密検査が必要など、そんな話も一切出ずこの1年間まあ大丈夫だろうという感じで不安ですので、セカンドオピニオンを検討しようと思います。
この度はありがとうございました。

日時2019-03-19 21:43:22

 
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