イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

てらりおん(質問主)


犬アイコン 犬 7歳 オス プードル(トイプードル)

体重:3.5kg

飼育歴:6年5ヶ月

居住地:北海道札幌市西区

飼育環境:室内

以前、アルブミンが低く体重も減少しているので何か食べられるものはないか、相談させていただきました。そこでタイロシンが効いて下痢が止まったと言ったのですが、内視鏡検査をやった後から下痢、または軟便になり、今現在もまだ下痢か軟便です。
内視鏡検査の結果は、軽度リンパ管拡張を伴うリンパ球形質細胞性腸炎、とのことでした。
2/5よりステロイドによる治療を始めています。治療開始時のアルブミンは少し上がり2.0でした。
1日7.5mgのステロイドとタイロシンを飲んでいます。体調は良さそうで、副作用かもしれませんが食欲はすごくあります。
1日1〜2回程度の便をするのですが、ずっと下痢か軟便です。
ステロイドで下痢は止まらないのでしょうか?
また、下痢が止まるまでにこれほど時間がかかることはありますか?
止まらなかった場合、ステロイドがうちの子には効いていないのでしょうか?
体重は治療開始時には3.15kgまで減っていたのですが、今はご飯も食べ3.45kgまで回復してきています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

日時2019-02-11 00:20:45

専門の獣医師からの回答

ステロイドと抗生物質で,体重増加や血清アルブミンは上昇しているのであれば治療効果ありですね。
ただ,下痢が改善しないとのことですが,下痢が続けば低アルブミン血症の改善が遅れるため,なんとか改善させたいものです。
下痢の原因が腸リンパ管拡張症となると治療はエンドレスです。
ステロイドには下痢止めの作用はなく,抗炎症作用と免疫調節を期待して投与しますが,一方でこの薬はもともとは胃腸障害が副作用として問題となる薬です。
抗生物質の内服も,腸内細菌叢に影響しますので,下痢や軟便がしばしば問題となります。
要するに腸リンパ管拡張症やリンパ球形質細胞性腸炎の治療として与えられている内服薬は,効果と副作用を天秤にかけながら投与量を調節していく必要があります。
検査結果がよくなればステロイドの投与量も漸減されると思いますが,長丁場の治療となることが多いので,主治医の先生とよくご相談しながら根気よく治療を続けてあげてください。
なお,下痢に対しては,下痢止めを併用してもらったり,それ以上に大切なこととして低脂肪食の給餌が必要となりますので,食事管理にも注意が必要です。

日時2019-02-18 00:09:38

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