イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

日々研究(質問主)


猫アイコン 猫 10歳 オス 雑種

体重:4.8kg

飼育歴:9年4ヶ月

居住地:大阪府豊中市

飼育環境:室内

考え過ぎて検索しすぎて頭はボーっと目の下にはクマです( ;∀;)(笑)

獣医さま、心優しい獣医療研究者の神様方!どうかお願いします。不確実でも何でも良いのでアドバイス頂きたいですm(_ _)m

①糖質コルチコイドが不足している猫が高血糖ってあり得るのでしょうか?

②自発的副腎皮質機能低下症(アジソン病)
と副腎摘出手術による、術後の(副腎不全)とは処置が違ってきますでしょうか?
というのも
副腎摘出術後ではミネラルコルチコイドの補充は不必要の場合もありますか?

1年前にACTH刺激検査,エコー検査等にて 片側副腎肥大が原因の副腎皮質機能亢進症(クッシング病)と診断されました。

診断後よりトリロスタン服用にてホルモンをコントロールしてきた糖尿病を併発した オス猫9歳 の副腎摘出手術を2週間前に行いました。

皮膚の薄弱もありますので腹腔鏡での手術です。

副腎摘出自体は問題なく成功しましたが
やはり手術前の毛剃りで早速 皮膚が裂け、術後 縫い合わせようにもその針と糸でまた裂ける、、といった状態で酷い傷傷跡です。傷の治りも悪く毎日包帯を取替え、残った僅かな抜糸もまだできていません。

腹腔鏡でなく大きくお腹を切り開く開腹手術だったらと思うとゾッとします。。
話しが少しそれましたが

残る片方の副腎は委縮し術前CT検査では「確認出来ず。」という結果でありましたので
術後は副腎ホルモン不足による副腎不全(アジソン病?)に備え
低体温、低血糖等に警戒していたのですが手術直後のみ低血糖になったもののデキサメタゾン,輸液により問題なく回復。

翌日より輸液補給の入院中の血糖は平均200となっていました。

術後ACTH検査では測定不能な程の低い数値。

カリウム値は術後すぐから正常範囲。

その為ミネラルコルチコイドは正常に足りていて糖質コルチコイドのみ不足と考え
フロリネフ等ミネラルコルチコイドの補充はせず自宅でプレドニゾロンのみの処置に決定され退院。

しかしその後自宅療養中血糖値が450になっています。

また副腎皮質機能亢進症でホルモン過剰であった手術前までは発現しなかった毛包虫(猫では稀)が術後退院日に発見された事もあり、(毛包虫がでたらまずクッシングを疑うそうです)

高血糖とクッシングの際発現する事の多い毛包虫。この2つの事から糖質コルチコイドの補充が過剰なのでは?との考えが拭いきれません。

とはいっても服用のプレドニゾロンは体重4.8キロの猫に対して1日5mgを朝晩に分けて投与といったさほど過剰な薬量でもないのです。

ACTH刺激検査の結果ではミネラルコルチコイドの不足なのか糖質コルチコイドの不足なのかは判明しない、と思いますが

カリウム値が正常。であればやはりミネラルコルチコイドは足りているので糖質コルチコイドが不足、という結果になるのでしょうか?

結局 糖尿病はクッシングからの併発ではなかったという事であれ、糖質コルチコイド不足で高血糖、という状態は普通なのでしょうか?他にも症例がありますか?

猫のクッシングもアジソンも副腎摘出術後の処置も、ついでに猫の毛包虫も症例が少なく
担当獣医も探り探りで頑張って頂いていますが

「正直 不思議だがプレドニゾロンをやめれる数値ではないので、、」と仰るそんな現状です。

退院日の血液検査では初めて腎臓の数値も(BUN33)悪くなり糖質コルチコイド、これもいわゆるステロイドの副作用では?と考えてしまいます。

インシュリン注射を始めるかどうかも早急に考えなければいけません。

(クッシング由来の糖尿病と考えインシュリン抵抗性にて調整が難しいのと副腎ホルモンの抑制で血糖も下がる筈と様子見で今までインシュリン等、糖尿病に対しての対応は療法食のみでした)

また猫の毛包虫の駆虫の方法が犬の認可しかないお薬だとの事で 術後でカラダも弱っている時なので一旦保留にして頂いています。
(幸い患部はシッポ3センチ程だけで痛みも痒みもないようなので)

今の状態でも安全ななるべく負担のない駆虫薬も心当たりありましたら教えて頂けたら本当にありがたいです。

皮膚全体に広がる液体は傷の治療中なので使用できませんので飲み薬か幹部のみに作用する塗り薬でお願いしますm(_ _)m

副腎不全に糖尿病に腎不全。クッシングのまま放っておいて併発する症例そのまんまです。。これを治したり避けたかったのです。。
手術して良かったと言えるのは 皮膚の薄弱は治る??という事だけなのでしょうか。。

物言わぬペットに変わり決断し 振り回すのは飼い主。頑張っても振り絞っても報われない時もあり。。落ち込みますね。。

日時2019-02-03 11:41:17

専門の獣医師からの回答

まず,質問にお答えしますが,
① 糖質コルチコイドが不足している猫が高血糖ってありえるのでしょうか?
に関しての回答はYESです。糖質コルチコイドは血糖値を上げる多数の要因の中の1つにすぎません。
例えばインシュリンの分泌自体が不足しているタイプの糖尿病などでは,糖質コルチコイドの血中濃度にかかわらず高血糖となります。
なお,現在術後間もないようで体重1kgあたり日量として1mg以上のプレドニゾロンが投与されているようですが,最終的な維持量である0.2mg/kgの隔日投与からするとそれなりの糖質コルチコイドが補充されていることになります。今後病態をみながら投与量を漸減されるかと思います。
② 自発的副腎皮質機能低下症(アジソン病)と副腎摘出手術による、術後の(副腎不全)とは処置が違ってきますでしょうか?
この点に関しては前者では一般的に一過性ではないので糖質コルチコイドや必要によりミネラルコルチコイドを終生補充していくことになります。
後者の場合は,両側の副腎摘出術を受けた動物では前者同様の治療となりますが,片側の副腎摘出術を受けた場合には,残されている副腎が正常にホルモンを分泌できるようになるまで期間,ホルモン補充を行うことになります。
この際,ミネラルコルチコイドの補充に関しては,電解質等の異常が顕著でなければ必ずしも必要ではありません。

摘出した副腎が腫瘍であったのかどうかの記載がありませんでしたが,副腎皮質腫瘍の中で一部のものは機能性(ホルモンを分泌するタイプ)であり,
本症例ではクッシングの症状があり,反対側の副腎が萎縮していたとなると機能性の副腎皮質腫瘍(腺腫または腺癌)であったものと推察されます。
これは腫瘍側の副腎が過剰なホルモンを分泌することで,フィードバックにより脳下垂体からの副腎刺激ホルモン(ACTH)の分泌が抑制され,その結果,健常側の副腎は萎縮するというものです。このため,片側性の機能性副腎皮質腫瘍が原因で副腎摘出を受けた場合には,残された副腎の萎縮が顕著な場合には,十分なホルモンを分泌することができず,
副腎皮質機能亢進症から術後は一転して副腎皮質機能低下症に陥ります。
急激な副腎皮質ホルモンの減少は,ショックをはじめ電解質異常など深刻な症状を引きおこすことがあり,それを予防する目的で副腎摘出と同時に術中から副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の投与を行います。しかしながら,いつまでも注射や内服薬で十分量の副腎皮質ホルモンを投与し続けると,医原性クッシングとなり,ホルモンを分泌していた腫瘍が存在していた時と同じようにフィードバックにより脳下垂体のACTHの分泌が抑制されるので,萎縮している副腎がいつまでたっても正常化しません。
このため,術後は投与する糖質コルチコイドを徐々に減薬していく必要があります。術後のACTH負荷試験の検査結果が測定限界以下とのことですが,十分量のプレドニゾロンを与えている現時点では当たり前の結果であるかと思います。
CT検査で副腎が検出されなかったというのは疑問ですが,副腎の描出や大きさの評価は高周波プローブを搭載したエコーであれば確認できるかと思います。
なお,高血糖に関しては,そろそろ副腎皮質ホルモンを減薬するころかと思いますので,主治医の先生のご判断に任せるしかありません。
すでにインシュリン投与が必要なタイプの糖尿病を併発しているのであれば,将来的にインシュリンの投与が必要となるかもしれません。
さらに症例によっては萎縮した副腎の正常化が得られず,副腎皮質ホルモンの投与を継続しないといけない場合もありますので,飼い主様の判断でかってに投薬を中止したり,投与量を変更したりしてはいけません。主治医の先生とよく相談しながら治療を進めてください。
オーナー樣が知りたい回答になっているかどうか分かりませんが,いずれにしても治療には時間がかかるかと思いますので,あまり悲観的にならずに気長に根気よく頑張ってください。

日時2019-02-06 23:18:52

日々研究(質問主)


ご回答ありがとうございます!はい摘出した片側副腎は副腎皮質の機能性腫大で摘出後の生検の結果は良性腫瘍でした。
残る片方の副腎の不在はCTの性能の問題かもしれません。仰る通りエコー検査でならば、小さな副腎を見つける事が出来るかもですね!

糖質コルチコイド不足でも糖尿病はあり得るとの事、
またアジソン病と副腎摘出術後の処置の違いも大変詳しいご回答ありがとうございました!
自分で調べても全然わからなかったのです。本当にスッキリしました。

今後減薬によって次第に血糖が安定する可能性も祈りつつ。。担当獣医師と相談しながら頑張っていきます。
本当にありがとうございました。

日時2019-02-07 07:49:08

猫の皮膚病は飼い主が気づくことが多い病気です。よくある事例や飼い主が気づけるポイントを、猫専門病院「東京猫医療センター」の服部幸院長が動画で解説します。

 
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