イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

にゃん太(質問主)


猫アイコン 猫 3歳 オス 雑種

体重:4.8kg

飼育歴:1年6ヶ月

居住地:京都府京都市左京区

飼育環境:室内

ボウと申します。お忙しいところを大変恐縮ですが、どうか相談させてください。

元野良猫(オス、去勢済み、FIV陽性、FeLV陰性、ワクチン5種接種済み)を飼い始めて1年半が経つのですが、20日ほど前から元気がなく、一日のうちの長時間で沈うつ状態が続いています。ですが元気を取り戻して以前のように活動する時もあります。食事量は変わりませんが、沈うつ状態の時は、好物にも反応しません。

10日ほど経っても改善しないため、かかりつけ医のもとを受診しました。以下がその結果です。

一か月前と比べて体重の変動なし。
結膜炎などもなく眼はきれいである。
神経学的な症状も特に感じられず。
全身のリンパ節の腫れはなし。
発熱なし。
尿検査、便検査にも異常はなし。
胸部エコー検査では胸水もなく、心臓の大きさなどにも異常なし。
血液検査(一般、生化学)では腎臓や肝臓の数値が高めではあるが、症状の原因を示すような目立った異常はなし。
歯茎が白く見えたものの、貧血の示す数値も出なかった。

受診日の翌日は元気に走り回っていたのですが、その際に机に頭部を強打しました。
その後、観察していると左後肢を触ったときの反応が右側に比べて、鈍いことに気が付きました。
これが以前からあった症状なのかどうかは分かりませんが、以前に比べると現在の脚力が弱くなっていると感じます。

獣医師の先生からは、複数の可能性を提示されましたが、脳炎や脳出血、腫瘍など脳病変の場合は進行して顕著な症状が出てくるが、最終的にはMRI検査しなければ分からないとのことでした。

今、これ以上できる検査はないのでしょうか?
また、診断名がはっきりしない間は、想定される病気に対して投薬などを試みることもできないのでしょうか。

動物を飼うのは初めてで、分からないことだらけで、混乱しております。
どうかお知恵をお貸しください。
よろしくお願い申し上げます。

日時2018-01-25 20:54:23

専門の獣医師からの回答

身体一般検査に異常が無いにもかかわらず、沈うつ状態になることがある、走っていて頭を机にぶつける、左後ろ足の反応が鈍い、などの症状が見られるとすると、やはり中枢神経系の異常を警戒する必要があります。
MRI検査は脳炎や脳腫瘍、脳梗塞などさまざま中枢神経系の異常を調べるための優れた検査です。出来れば病状が進行してしまう前にMRI検査を受けられるのも良いことと考えます。
一般的に、中枢神経症状を認める猫の疾患として、猫伝染性腹膜炎やリンパ腫がよく知られています。また、猫では希ですが門脈体循環シャントという先天性の血管の形態異常があります。
猫伝染性腹膜炎のドライタイプでは、脳や脊髄に炎症を起こすことがあります。この疾患の検査として、通常先ずは血液中の猫コロナウイルスの抗体価の測定と血清蛋白分画で炎症性蛋白とされるα2グロブリンの増加が無いかを調べます。リンパ腫は、体表のリンパ節や胸腔および腹腔内などのリンパ節が腫大する場合は触診やレントゲン検査、エコー検査などで検出できるのが一般的ですが、脳や脊髄にのみ発生した場合はMRI検査が有効です。門脈体循環シャントは肝臓の機能不全により血液中の有害物質が中枢神経系を障害するもので、空腹時と食後約2時間の血液中の総胆汁酸濃度を測定して本症の疑いの有無をチェックします。
その他にも外傷や感染症、ビタミンB1欠乏症など、猫が中枢神経症状を呈する原因はさまざまです。今後も注意深く猫の様子を観察していただき、症状が進行するようであれば積極的に主治医にご相談されることをお勧め致します。
脳炎や猫伝染性腹膜炎のドライタイプ、およびリンパ腫ではステロイドの投与に反応がみられますが、原因が不明な状況での投薬はお勧め出来ません。
ご愛猫への効果は不明ですが、ビタミンB1やビタミンEの投与は問題ないと思いますので、主治医に処方していただかれると良いでしょう。

日時2018-01-28 00:25:59

にゃん太(質問主)


お忙しいなかでお答えくださった先生、本当にありがとうございます。

挙げていただいた病名の数々を見て、あらためて戦慄いたしました。

投稿日から急激な変化がみられたということはありませんが、昨日あたりから頭をブルブルとよく振るようになっています。これも神経症状の一つと考えるべきでしょうか。
それから、ほぼ必ず左半身を下にして座り込んだり寝そべります。ですが、今のところは普通に歩いたり、ジャンプしております。

発熱や体重減少はありません。
下痢、嘔吐、黄疸、発疹などもみられません。
見ている範囲では痙攣発作もないです。
食欲も特にそれほど落ちているとは感じず、とりあえず今までと同じ量を食べています。
比較的、元気に過ごす時間があることも変わりません。

主治医の先生には、先日の受診の際、脳腫瘍は猫には滅多にない、中枢神経型リンパ腫などであれば、既にもっと大変な状況になっていると言われていたのですが、最初におかしいと思ってから既に三週間が経った今でも、リンパ腫やFIPの可能性は消えないのでしょうか?恐ろしくて、飼い主が先に参りそうです。
門脈体循環シャントは、痩せ型の猫に多いと伺っております。飼い猫は割とがっしり体型なので可能性低いかなあ、とのことでした。

本当はMRIを撮りたいのですが、施設まで車で1時間かかるので、その間の移動のストレスが心配です。かかりつけの動物病院まで行く短い間でも、キャーリーバッグの中でパニックになり、大暴れします。普段は餌で気を紛らわせていますが、絶飲絶食となるとその手も使うことが出来ず。そんなことを言っている場合ではないのかもしれませんが、おそらく猫の中でも特にデリケートな猫なので決心がつきません。
先生にCTではダメなのでしょうか?と聞くと、やはり脳のことならMRIです、という事でした。

また、FIV脳症などの存在を本で知ったのですが、病原体が脳や脊髄内にいた場合、発熱などの全身症状を伴うことが普通なのでしょうか?

質問ばかりで申し訳ありません。

とにかく今は観察を続けて行きたいと思います。


ボウ

日時2018-01-28 01:33:42

専門の獣医師からの回答

心配なお気持ち、とても理解できます。
先ず、頭をよくブルブルと振る症状ですが、耳に異常はないでしょうか?外耳や中耳、および鼓室胞に異常がある場合にも見られる症状です。

次に、三週間の間にあまり症状の変化が無いとのことですので、中枢神経系に明らかな異常が無いのかも知れないのですが、脳には代償機能がありますので、今後も注意深く観察する必要があると思います。
また、中枢神経系の炎症や感染症の場合、確かに一般的には元気が無くなったり食欲が低下したり、沈うつな状態になったり、歩様が不安定になるなど、何らかの異常を伴うことが多いものです。
ただし、発熱は常に求められるとは限りません。

次にMRI検査ですが、検査施設まで距離があり、かなり繊細かつ神経質な性格の猫のため、車での施設までの移動が困難とのこと。
もしも移動が可能か試みて見られるようであれば、ネットに入れてからさらにキャリーバックに入れてあげると案外おとなしくしてくれる猫が多いものです。
また、万一猫がパニックになってもネットに入っていれば猫の動きを制限できるので少し安心です。
無理は禁物ですが、試しに短時間の車での移動で様子をご覧になることは無理でしょうか?
今後も主治医と連携されてご愛猫の経過が良い方向に向かいますように。どうぞお大事になさって下さい。

日時2018-02-01 00:11:46

にゃん太(質問主)


お世話になっております。
遅くなりましたが、その後の経過を報告させてください。

2月の頭ごろから新たに結膜炎の症状が出てきまして、回復する気配もないので病院に連れていきました。血液検査、超音波検査(胸部・腹部)の後、猫風邪ではないかということで、結膜の細胞などを遺伝子検査に出していただいたところ、マイコプラズマ陽性という結果がかえってきました。現在はドキシサイクリン服用中で、食欲や元気にやや回復傾向が見られ、その点はひとまず安心しています。

心配していた神経症状を思わせる兆候ですが、知覚過敏や瞳孔の大きさの左右差などを感じることもあり、その旨を主治医に伝えました。神経学的検査というのは(判断が?)かなり難しいものだとおっしゃっておられましたが、特に今の時点で中枢神経に異常があるようには思われないとのことでした。また、右耳に少し汚れが溜まっていたようで、頭を振るのはそれが原因で、左後肢の感覚の鈍さは野良時代の外傷などによる末梢神経の問題ではないか?ということでした。

そこまでは良かったのですが、ここ数日で手足をブルブルと振ることがあるという話をすると、ミオクローヌスや振戦の可能性を指摘されました。やはり、まだ脳にも異常がある可能性は否定できないでいます。

気になるのは、白血球数が一年前と比べて半減して6200/μLにまで低下していることです。正常値の範囲内ではありますが、やはりFIVによるCD4陽性細胞の破壊が進行しており、もとから持っていたマイコプラズマの発症を引き起こしたのではと心配しています。神経症状らしきものも、FIV由来でなければよいのですが。主治医の先生のお話では定期的な血液検査で白血球値が減り続けないかどうかを調べる必要があるかもしれないということです。

なかなか心配の種は尽きませんが、今後の経過を見守っていきたいと思います。

それから車内移動の悩みですが、猫には洗濯ネット+キャリーバッグに入ってもらっていました。その状態でも滅茶苦茶暴れてました。画像診断の必要に迫られる事態にならないことを願うばかりです。

長くなってしまい、申し訳ありません。
お忙しいところを失礼いたしました。

ボウ

日時2018-02-08 00:04:32

 
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