イヌ・ネコの健康医療相談

犬の咳が続いて僧帽弁閉鎖不全症の治療をしていますが、現在の薬量は適正でしょうか

飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します

ぶるんるん(質問主)


犬アイコン 犬 11歳 メス プードル(トイプードル)

体重:7kg

飼育歴:11年2ヶ月

居住地:

飼育環境:

メス トイプードルとマルチーズのミックス 室内飼い
11歳

平成26年4月から発作的に激しいせきが続いたため受診した結果、僧房弁閉鎖不全症と診断され、アピナック錠12.5㎎を一日一回服用しています。その後、血液検査でALPの数値が1445と高かったためウルソを1日1回追加して現在も服用しています。ただ、先月の健診でも、ALPが高かったため(1331)、アラセプリル12.5㎎を追加され、アピナック6㎎と共に1日2回服用するようになりました。
アラセプリルとアピナックは同じ働きをする薬だと認識していたのですが、量も増え、過剰な投薬ではないかと心配しております。今後もこの投薬治療を続けることは適正なのでしょうか。教えてください。

日時2016-06-28 16:11:46

専門の獣医師からの回答

まず、一般的なことからお話しさせていただきます。
アラセプリルは薬品名、アピナックは商品名であり同じ薬剤です。用量は1~3㎎/㎏ですので7㎏のワンちゃんであれば最大21㎎までとなります。よって18.5㎎であれば過剰投与ではありません。
しかしながら、アピナックをこの量で使用する場合は、かなり僧帽弁閉鎖不全が進行しており、他の薬剤も併用している状況が一般的です。
激しい咳が僧帽弁閉鎖不全が原因だとするとかなり心拡大が進行していると思われます。
僧帽弁閉鎖不全により咳がでるのは、心拡大により気管が圧迫されている、あるいは肺水腫がある場合です。
このような状況ではアラセプリル単独での治療には限界があります。状況に応じて利尿剤および強心薬などの投与が必要になります。
犬種的には僧帽弁閉鎖不全の好発犬種ですので、年齢から考えても僧帽弁閉鎖不全症の可能性は高いです。僧帽弁閉鎖不全症の診断は聴診器のみでも可能ですが、心拡大の有無、肺水腫の程度、逆流の程度、心機能などは胸部X線検査、心臓超音波検査などを行わないとわかりません。
僧帽弁閉鎖不全はアメリカ内科学会(ACVIM)によりステージ分類されています。
ステージA:僧帽弁閉鎖不全症になりやすい犬種の飼い主さんに啓蒙する。
ステージB1:僧帽弁閉鎖不全はあるが心拡大はない。
ステージB2:僧帽弁閉鎖不全があり、心拡大も認められる。
ステージC:肺水腫が認められる。
ステージD:自宅での内科管理で維持が困難。
(上記の説明は分かり易くするため省略しています)

各種検査を総合的に判断し、ワンちゃんのステージに応じた治療が必要となります。
胸部X線検査、超音波検査などを受けておられないのならば、一度検査を受けることをお勧めします。

なお、老齢の小型犬は気管虚脱により咳が認められることが多いです。僧帽弁閉鎖不全が軽度であるなら、咳の原因は気管虚脱にある可能性もあります。その場合は気管支拡張薬などで症状が改善する可能性もあります。

日時2016-06-29 18:41:37

ぶるんるん(質問主)


さっそくご回答いただきありがとうございます。
適正な量の投薬だと知り安心いたしました。かかっている獣医師さんからは、このような詳しい説明を聞いていなかったので今回大変参考になり感謝しています。気管拡張剤との併用も含め、もう一度獣医さんに相談させていただこうと思います。ありがとうございました。

日時2016-06-30 10:00:38

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