保護犬・猫という選択を 山中海輝さん「みんなイヌ、みんなネコ」の動画に込めた思い
sippoのチャリティーイベント『みんなイヌ、みんなネコ』。飼い主のいない犬や猫を譲り受けて飼うことを、ペットと出会う時の「普通の選択肢」にしたいというメッセージを伝えるべく、今年はプロサーファーで映像クリエ-ターの山中海輝さんが、動画をつくってくれました。
現在、6匹の保護猫と暮らす山中さんの、動画に込めたメッセージをお届けします。
大好きな犬や猫のために行動を起こしたい
僕は子どものころから野良猫を保護したり、家に猫がいるのがあたりまえの環境でしたが、保護犬や保護猫の問題があることを知ったのは3〜4年前でした。
常日頃、僕の得意な “映像や写真”で、社会にとって意味のあることをしたいと考えていたこともあり、今回の動画制作をぜひやりたいと参加しました。
ちょうど今年の5月に、我が家の猫を撮影して「ペットショップで買うのではなく、保護犬や保護猫を引き取って欲しい」というメッセージを込めた動画をつくっていたんです。
日本では多くの猫や犬が家族に迎えられることなく殺処分されている現状を知ってもらい、殺処分がなくなる世の中になって欲しい、僕もそんな世の中になるように行動していこうと考えて。
今までの僕はサーフィンの遠征で、家にいることが少なかったんですが、今年の自粛期間中にうちの猫たちとずっといられて、猫たちのためにも行動を起こしたいと思ったんです。
かわいい犬や猫がたくさんいる、なぜ?
「みんなイヌ、みんなネコ」の動画は、神奈川県動物愛護協会で撮影をしました。保護施設に行くのは初めてだったんですが、そこは僕の思っていたイメージと違いました。
保護施設には、ボロボロで愛を受けていない犬や猫がいるのだろうと思っていたんです。でも実際は、みんな愛を受けているし、見た目もかわいく、きれい。この子たちの何が悪くて今ここにいるんだろう、なんで捨てられてしまったのだろうと、考えさせられました。
いよいよペットショップで買う意味って本当にないなって思いましたね。何十万円と出して犬や猫を買う……、そのお金があったら、この子たちをどれだけ救えるんだろうと。同時に、保護犬、保護猫を譲り受ける選択が、なぜこんなにも広まっていないのかと歯がゆさを感じました。
だからこの動画では、ほとんどその場で見たままを捉えました。自分の色を出したり、かっこよく撮ろうということより、多くの人に「飼い主のいない犬や猫を譲り受けて」と伝えたかったから。
サーフィンをツールに世界中を旅して、僕はいろんな人に出会いました。なかでもクリエーターやアーティストたちは、自分の技術を磨くと同時に、それを社会貢献や動物愛護などに力を注いでいます。「自分さえよければいい」ではなく。
僕も使命感をもって、サーフィンも映像も突き詰めながら、日本はもちろん世界全体を見て、社会貢献をし、動物たちを助けたいと思っています。僕らの世代で変えていかないと。
「ペットショップで買わずに、飼い主のいない犬や猫を譲り受けて」
動画のメッセージは簡単でシンプルなことなんです。たくさんの保護猫や保護犬がいることを、知るだけでもいい。だからみなさんに、この動画をシェアしてもらいたいです。
保護犬や保護猫をみなさんの力で幸せにしよう「みんなイヌ、みんなネコ 募金」

- 山中海輝(やまなか・かいき)
- プロサーファー/映像クリエーター
5歳でサーフィンを始め、16歳で全日本ジュニア優勝、日本代表チームキャプテンとして世界選手権へ2度出場、プロ資格を獲得。大学へ通いながらツアーを回り、卒業後に本格的に海外ツアーを転戦。サーフボードとカメラを抱え、表現者として世界各地の魅力を伝えている。インスタグラム @ kaikiyamanaka
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。