犬と猫がまどろみ、ロバタクシーが走る! サントリーニ島

このたれっぷりが素晴らしい(笑)(フィラ)
このたれっぷりが素晴らしい(笑)(フィラ)

 ヤーサス!


 5回目の今回は、サントリーニ島の紹介を「わんにゃん」+「ロバ」情報とともにお届けします。


 ギリシャは日本人にとって情報の少ない国だなぁと日々思います。テレビでもあまり登場しないし、ガイドブックの種類も少ないですね。この「島めぐり」シリーズは、私が訪れた島々を取り上げ、ガイドブックに載っていない小さな楽しみも書けたらと張り切っています。

 

(末尾に写真特集があります)

 

 初回は皆様ご存じのサントリーニ島!


 崖に張り付くようにして並ぶ白い家々、青い円屋根の教会、美しい夕日が有名な島です。

 

白い建物群と海や空の青。そのコントラストがきれい!
白い建物群と海や空の青。そのコントラストがきれい!

 島はプリンのような形をしているとでも言いますか、ギリシャの多くの島にあるような、海に向かうなだらかな坂がほぼなく、海に臨むのはどこも断崖絶壁。ところどころに階段、または急傾斜のケーブルカーがあります。ロバと馬が乗せてくれる「ロバタクシー」がいる階段も! それもあってこの島ではロバがとても愛されていて、地ビールの名前になっていたり、お土産にロバグッズが多かったり。

 

重い荷物や人を乗せて運んでくれます
重い荷物や人を乗せて運んでくれます

 港も絶壁にどうにかくっつけたような形なので、船で着いてからバスかホテルの迎車で街へ向かうしばらくの間は、乾いた絶壁を見ることになります。ヘアピンのようなカーブを曲がりつつ絶壁を見続け、「ガイドブックにつられて、何という荒涼とした所に来てしまったんだろうか…」と多くの人が思うとか。もちろん華やかで美しい街はすぐ見られるんですよ!


 大きな街は2つ、フィラとイア。


 フィラはカジュアルでたくさんの人が泊まる大きな街! レストランやカフェバー、お土産屋さんが細い道にひしめき合い、観光客があふれています。買い物をしながら白い壁の街並み(ホラ)を楽しむも良し、コーヒーを飲みながら景色を楽しむも良し、選択肢は無限大。


 夕日の美しさではイアが有名ですが、フィラにもどんどん夕日を楽しめる海沿いのカフェバーが増えているようです。特にケーブルカーの頂上駅近辺は夕日を眺めるのにおススメです。ゆっくり楽しむには、夏場なら日没1時間くらい前にお気に入りのカフェの席をゲットすると良いかも。


 また、この辺りの「エリスロス・スタヴロス通り」という小さい通りに面した『Strogili Art』というアクセサリー屋さんは、適度にカジュアルだけど質の良い、ギリシャの伝統文様満載のアクセサリーを売っていてオススメです。店主のヨルゴスさんがとても親切!


 そして景色といえば、「海に向かうドア」もこの島のステキなポイントの一つ。


 険しい地形のおかげで、崖に張り付くようにして建っているホテルやカフェなどにたどり着くには、高い所にある通り沿いの、あちこちにあるドアを開けて、すぐ階段を下っていくことになります。なので、通りから見るとそのドアたちは「開けたらすぐ海!のどこでもドア」みたい! 幻想的な光景です。

 

開けたら不思議なことが起こりそう
開けたら不思議なことが起こりそう

 イアはフィラのメインスクエアそばのバスターミナルからバスで行けます。


 メインストリートの、海に向かって左側は高級ブランド店やホテルなどが並ぶエリア。より白く、より美しい街並みが楽しめます。フィラに比べるとお土産屋さんも少しお高めですが、地元の方も使うスーパーなどで、お手頃価格のワインやオリーブのパウチ、オリーブオイルなどを求めることもできます。多くのお店では店主さんがとても親切で、少し質問すればオススメの品を教えてもらえます。

 

人なつこい猫さんに出会いました。この後、友人と一緒にこの子を愛でること数分……
人なつこい猫さんに出会いました。この後、友人と一緒にこの子を愛でること数分……

 海に向かって右側エリアはややカジュアル。ベージュからテラコッタ色の壁、昔使われていた風車もそのままで、通りにも階段が多いです。このあたりには地元の方が住んでいて、メインのショッピングストリートよりも土地が生きいきしている感じがします。中型犬を飼っているお店がとても多く、夏はみんな暑そうに寝そべっています。

 

首輪に名前のタグもついて、れっきとしたこのお店のわんちゃん。昼間は大体こんな感じにぐたっと…
首輪に名前のタグもついて、れっきとしたこのお店のわんちゃん。昼間は大体こんな感じにぐたっと…

 どちらの街にも猫はたくさんいます。そして、この島の猫は毛並みがきれいでふっくらして、とても人に慣れています。観光客がふんだんにご飯を分けてあげ、触っているんだろうなぁ………。触られても、嫌そうでも、うれしそうでもない子が多かったです。


 最後に、この島の歌を紹介します。


「Sto Imerovigli(イメロヴィグリにて)」はギリシャの有名な歌手が、ギリシャの島々がたくさん出てくる詩を元に歌詞をアレンジし、サントリーニを歌った歌です。


「キミを忘れようと旅に出たのに忘れられない、サントリーニでキミへの手紙にバジルの葉を入れて送るよ」というような歌詞。ちょっと古くて拍と拍の間にしなりのある感じの音楽が、哀愁があってギリシャらしいなと思います。

 

 それではまた。タレメ・シントマ(また会いましょう)!

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