散歩中にトリュフ! パン屋の愛犬きなこ、大小7個も掘り当てる
高知県馬路村でトリュフとみられるキノコ=写真=が見つかった。探し当てたのは「うまじのパン屋」の愛犬きなこ。「ここ掘れワンワン」とばかりに地面を掘り返した。トリュフはフランス料理の高級食材で、独特の香りがする。ユズの村にいつもと違う香気が漂った。
「うまじのパン屋」を経営する前田奉基(たてき)さん(44)、美佳さん(46)夫妻によると、きなこがキノコを見つけたのは3日のことだ。きなこは生後2カ月の雑種のメスで、先月30日に夫妻の家に来たばかりだ。
奉基さんはその日、馬路村農協のゆずの森加工場前の雑木林に、きなこを散歩に連れていった。「うちに連れてくるまでは室内で飼っていた犬。外に出したのは初めて」と美佳さん。
きなこは突如、地面を掘り出した。「動物のにおいに反応するようでモグラの穴にも顔を突っ込んでいた」と奉基さん。
ところが、出てきたのはトリュフの形のキノコ。割ってみると香りが高く、トリュフ同様、白い大理石のような模様が入っていた。6日までに、握り拳からパチンコ玉ほどの大きさまで大小7個、あわせて約250グラムを掘り当てた。
前田さん夫妻はキノコを冷蔵庫で保管していた。すると香りが充満し、あわてて密封容器に入れ直したそうだ。
キノコに詳しい県中央西林業事務所の荒尾正剛チーフは「日本産トリュフの仲間に間違いないようです。中国産の白トリュフと呼ばれているものに近いのではないか」と話す。「県内でこの種の採集報告があったのは初めて。非常に珍しい」
今回のキノコが食べられるかどうかはまだわからない。今後、国立研究開発法人の森林総合研究所などの研究機関に送り、種類を確認してもらう予定だ。
(根岸敦生)
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