1棟まるごと「ネコビル」誕生 猫カフェや関連グッズ販売

ビル1棟まるごと保護した猫の関連施設が入居する「ネコビル」が22日、大阪・心斎橋に誕生。猫の殺処分ゼロを目指し、2014年から近くで営業してきた保護猫カフェ「ネコリパブリック」が、引っ越しを機に「ネコビルプロジェクト」を開始。猫好きの竜宮城をつくることにした。
大阪市中央区東心斎橋1丁目の5階建てビル。1階のカフェバー「SOMETHIN’ NEWYORK」はガラス張りで、外光がふんだんに差し込む。ひっそり、こぢんまり――。これまでの猫カフェのイメージをくつがえすような、おしゃれな雰囲気だ。
「猫好きだけでなく、通りすがりの人でも入ってみたいと思う場所にしたかった」。運営会社代表の河瀬麻花さん(41)=東京都=は話す。猫柄ラベルのワインやパスタも楽しめる。
2階は猫雑貨販売の「ネコ市ネコ座」、3階は「ネコリパブリック」が入る。猫と触れ合えて、気に入った猫がいれば引き取ることもできる。4階は「キャット&ベッド&ブック」。ベッドが9台あり、寝転がりながら店内に置かれた猫関連の本が読める。運が良ければ猫と昼寝できるかも。
5階と屋上部分は22日まで、ネットで賛同者の寄付を募るクラウドファンディングで改装資金を集めた。猫と仕事ができる貸しオフィスとパーティースペースにする予定だ。
河瀬さんは語る。「日本では毎日300匹の犬や猫が処分される一方、1日平均約2千匹が販売されていると言います。飼いたいと思う人が保護施設から引き取れば、殺処分ゼロは実現できる。ここをネコ好きのランドマークにしたいのです」。オープン時には、ビル全体で保護ネコ約30匹が暮らす予定だ。
営業時間やクラウドファンディングの詳細はこちらへ。
(大貫聡子)

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