健康医療相談

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相談・獣医師回答・コメント

質問主


先日、もうすぐ17歳の愛犬の僧帽弁不全閉鎖症ステージ4の相談をさせていただきました。
その節はありがとうごさいました。

また気になる事がありご相談させていただきます。

1、愛犬を抱っこしたまま、壁のスイッチ(照明)を操作すると、スイッチのカチッと音に合わせて愛犬がビクっとします。
今までこのようなことはなかったのですが、これは僧帽弁不全閉鎖症と関係があるのでしょうか?
本人に痛みがあるのでしょうか?

2、呼吸困難による失神時にキャンキャンと泣くのですが、痛みで泣くのでしょうか?それとも苦しくて泣く?
流れとしては、倒れる→前の手が泳ぐ様なもがいている様な感じに動くor動いていない時もある(後ろ足は動いていません)→キャンキャンと悲鳴の様な声を数回上げる。よだれは垂らしていません。

詳細は前回の質問に書いたのですが、あまりにも辛そうで心配しています。
よろしくお願いします。

日時2020-11-29 10:32:11

専門の獣医師からの回答

どこかに痛みがあるかはわかりません。心臓病だけでなく他の疾患を併発していることもあります。
 スイッチの音に合わせてというのも心臓病によるものではないでしょう。他の大きな音などにも過敏に反応しているようであれば、腎臓病や脳の疾患などの可能性もあります。心臓病の末期には必ず腎臓病も合併します。おそらく血液検査でチェックしているとは思いますが、腎不全に移行し尿毒症を合併すればいろんな刺激に過敏になってきて、痙攣をおこすこともあります。
 僧帽弁閉鎖不全症は、人の狭心症と違って心臓が虚血によって痛みを発するわけではありません。僧帽弁閉鎖不全症で卒倒する場合には、心臓が酸素を全身に送れず、脳が酸欠になって倒れています。痛みというより、苦しかったり不安だったりして鳴くんだと思います。基本的にぐたっとした状態になります。ひきつけのように痙攣をしているのであれば、てんかんの可能性もあります。その場合には運動とはリンクがありません。突然痙攣が来ます。脳疾患です。
 僧帽弁閉鎖不全症の末期にはいろんな疾患を合併しても全くおかしくありませんし、心臓病と全く関連のない病気を発症した可能性もあります。ご不安で投稿されていると思いますが、診断に基づかない私のコメントは、一般論としては正しくても、正直、この子にはあまり意味がありません。病気が重ければ重いほど、時間、診断治療までの速さは命に直結します。実際の担当医に聞かれるべきです。圧倒的に有意義な情報が得られますし、早期に治療が開始できます。

日時2020-12-07 09:29:53