イヌ・ネコの健康医療相談

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カサブランカ(質問主)


犬アイコン 犬 15歳 メス ミニチュアダックスフンド

体重:6.9kg

飼育歴:14年8ヶ月

居住地:大阪府柏原市

飼育環境:室内

現在14才9ケ月になるミニチュアダックスフントの女の子です
昨年3月末に口内メラノーマの診断を受け外科的治療はせず投薬治療中です 持病の再発や膵炎の発症等ありましたが、肺転移しないで穏やかに生活しています
ただ少しづつ腫瘍が大きくなってきて、寝起きの食べにくさはかなりあります
今は体重もしっかり維持管理出来ていますが、腫瘍の部分だけ切除するべきか悩んでおります
切除手術は主治医の先生が対処可能ですが、切除する事によって肺転移の確率が高くなると
説明を受けました
今日病院で腫瘍の確認をしましたが目に見えて大きくなっていました
切除したら違和感が少なくなって、楽になるのならと迷っています
転移の確率など教えていただきたく、又先生ならどうアドバイスされますでしょうか?
ご意見お願いいたします
現在肺転移を防ぐパラディア15  腫瘍の増大を防ぐプレビコックス57 を中心に投薬治療中です

日時2021-03-05 15:27:29

専門の獣医師からの回答

口腔内悪性メラノーマは、転移前に原発巣を完全切除(下顎骨や上顎骨の切除が必要な場合もあります)する以外に、残念ながら根治させる方法は無いと思われます(切除により転移する確率が高くなるというご説明を受けられたとのことですが、完全切除できた場合には、心配する必要はありません。不完全切除であった場合に、術後のストレスによる免疫力の低下が転移に影響を与える可能性はあるかもしれませんが、切除することと転移率の間に直接的な因果関係は無いように思われます)。完全切除出来なかった場合の再発は避けられず、減容積手術(腫瘍を小さくする手術)だけでは、比較的短期間で元の大きさに戻る可能性があるかもしれません。術後に放射線治療を実施することが出来れば、再発までの期間を延長できるかもしれませんが、放射線治療は実施可能な施設が限られていること、費用が高額なことなどをご理解された上で、ご検討されることが必要です。また、抗癌剤治療も選択肢の一つとして挙げられますが、悪性メラノーマに対して有効な抗癌剤治療は確立されておらず、奏功する可能性は低いというのが現状です。パラディアは抗癌剤ではなく、分子標的薬というお薬ですが、一般的には転移病巣の増殖抑制(見つかった転移病巣が大きくならないようにする)効果を期待して使用します。パラディアの転移抑制効果は、まだ実証されていないと思われますが、現在様々な腫瘍でパラディアの効果が報告されているため、担当獣医師の判断と責任で使用されているのだと思われます。まだ転移が無く、口腔内腫瘍が大きくなったことが原因で食べづらいという場合は、食道や胃にチューブをつないで、食物を胃に直接入れるという選択を考慮しても良いかもしれません。
14歳9ヵ月という高齢犬のため、積極的な治療を希望されるのか、緩和治療を希望されるのかを担当の獣医師に伝えて、良くご相談下さい。

日時2021-03-10 00:42:30

 
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