イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ぴか(質問主)


猫アイコン 猫 5歳 メス 雑種

体重:2.5kg

飼育歴:5年0ヶ月

居住地:大阪府大阪市東成区

飼育環境:室内

こんにちは。

今回、かかりつけの獣医さんに避妊手術をお願いしました。
当日朝の血液検査では数値も問題なく、そのまま半日お預けしました。

手術開始時に先生より「気管が大変狭く、酸素チューブが入らないため一旦手術を中断します」との連絡を頂き、結局手術せずお迎えに行きました。

お迎えの際に先生に直接お話頂いたところ、普通ならば5のチューブが入るはずなのにこの子は3(子猫でも入る位)の太さのチューブも入るか入らないか微妙な位気管が狭いとのこと。(素人なので詳しい太さ、種類が分からずすみません。)
気管が狭いということは日常生活は問題なくとも、術中、術後にもし気道が腫れた場合に呼吸困難に陥ってしまう可能性があると。
またチューブが細い分、勢いよく酸素を送る必要があるため、猫に負担がかかるとの説明でした。
先生にとって今回のような例は初めてであり、リスクが大きすぎるので今回の手術は断念したとのことです。

1月頃に何日間か咳?をしているようなそぶりはありましたが、すぐに収まり今も目立った咳などはありません。
猫風邪の名残りからか、鼻水が出る時があり、くしゃみは一日に何回かしているようです。

また、今回は避妊手術だったから断念できたものの、今後手術が必要な病気になってしまった場合、リスクを負った上での決断が必要かもしれないとのお話を頂きました。

現在猫は疲れた様子ではありますが、体調など問題なく過ごしております。

この場合、セカンドオピニオン等を検討し、別の設備がある病院に行けば手術できるという可能性はあるのでしょうか?
今回色々と痛い思い、怖い思いをさせたあげく中断し…という結果になってしまい、また同じ思いをさせるくらいなら避妊手術は諦めるつもりです。
ですが猫自身、発情期が年々辛そうになっているので、手術または手術しなくとも何か別の方法で本人が少しでも楽になるならばとも思います。
何より、今後何か体に不調が出た時に手術すれば治ったのに…という思いをするのが怖くてたまりません。

どういった選択が最良であるか困惑するなか、先生のご意見をお聞かせ頂けますでしょうか。

日時2019-06-22 20:26:04

専門の獣医師からの回答

ご心配ですね。ネコにおいて吸入麻酔で使用する気管チューブは、通常4~4.5号を使用しています。今回、気管挿入が困難であったことから2つの事が考えられます。一つは気管の入り口である喉頭の披裂軟骨が何らかの理由(解剖学的に先天的に狭い)で広がらないか、麻酔深度が浅く反射的に披裂軟骨が閉鎖した場合が考えられます。先天的あるいは病気で披裂軟骨が開かない場合は、運動を嫌い、時折ぜーぜーと呼吸が苦しい症状が見られます。正常の生活が可能で運動も特に支障がない場合は、先天性に披裂軟骨が狭いことは、あまりありません。どうしても避妊手術を希望されるのであれば、マスクでの呼吸管理が可能です。もし呼吸器に疾患がある場合は、無理して手術を受ける必要は、ないと思います。

日時2019-06-28 16:00:31

ネコのため、日頃から動物病院で受診することを習慣にしませんか?動物病院の写真を投稿して、プロジェクトに参加しよう!

 
これまでに3,000件以上もの相談が寄せられています。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。

相談を検索する

種別: