イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

(質問主)


犬アイコン 犬 15歳 メス ウェルシュ・コ-ギ―・ペンブローク

体重:10.7kg

飼育歴:14年6ヶ月

居住地:東京都清瀬市

飼育環境:室内

14歳7ヶ月の愛犬ですが2015年に乳腺腫瘍を摘出しました。その時は良性でしたので手術後は問題なく過ごしていました。
先日残っている乳腺に腫瘍が2ヶ所見つかりその内1つが悪性との診断を受けました。

具体的には左第2乳腺腫瘤:乳腺腺癌(単純型)
腫瘍細胞の明らかな脈管内浸潤像は認められないとのことです。

主治医の先生によると今のところ肺やリンパには転移はないようですが広範囲切除はしていないので小さな細胞が飛んでいるとそこから転移する可能性もあるので広範囲切除の手術をする事も考えてみてはどうかというお話です。
肺などに転移した場合は抗がん剤もあまり効かないので余命は1年くらいというお話も聞きました。
ただ15歳になる年齢を考えると他の病気が出てくるかもしれないし転移するしないは半々くらいなので転移しないと信じて3ヶ月に一度検査していくかご家族で相談してみてくださいという状況です。

高齢ですしなるべく痛い思いはさせたくありませんがもし転移した時にあの時手術しておけば良かったと後悔するのも嫌ですし他の獣医さんの意見もお聞きしたく投稿させていただきました。
長くなりましたがよろしくお願い致します。

日時2019-03-16 20:08:30

専門の獣医師からの回答

多発性の乳腺腫瘍で良性に中に悪性が混じることは、時々経験します。悪性を想定していなく、狭い範囲で切除した場合、切除辺縁に腫瘍細胞が残る場合があります。そうすると局所再発や遠隔転移(肺やリンパ節)が起こる可能性があります。遠隔転移が起こるの確率は、腫瘍の大きさによるといわれており、直径が3センチを超えると転移する確率が高くなるとも言われています。病理検査で切除した組織の辺縁(マージン)に腫瘍細胞が残っているかをみてもらい、残っておれば再手術をして拡大切除をする必要があります。もし、なければ脈管内浸潤もみられないということなので年齢的なことも考慮してこのまま様子を見てもよいのではないかと思います。

日時2019-03-26 11:33:39

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