イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ぴよこ(質問主)


犬アイコン 犬 15歳 メス ラブラド-ル・レトリーバー

体重:27kg

飼育歴:15年4ヶ月

居住地:京都府八幡市

飼育環境:室内

今朝散歩から帰宅後いつもの様にご飯も食べて変わりない様子だったのですが1時間後くらいした時からグッタリし始めて様子がおかしくなり名前を呼んでも自力で立てず直立しお腹のあたりが辛そうに感じたので朝一病院へ受診すると肝臓に2センチくらいの腫瘍が確認と破裂して出血があり手術するには危険な場所に腫瘍があるのと15歳高齢なので自然に出血が止まるのを期待しましょうと言われました。早ければ10分~で止まる事もあると言われ止血出来たかはエコーと血液検査で分かると言われたので現在病院で入院している状態です。止血できれば家へ帰宅ですが原因となる腫瘍を取れないので今後も破裂の危険を考えると心配でたまりません。
またお腹の中で腫瘍が破裂しても開腹しなくても出血は治るものなんでしょうか?かかりつけの獣医の先生は高齢と手術内容で自分の技術では無理と言われました。2次診療に行くか?迷っています。少しでも治癒が望めるのであれば治してあげたいです。よろしくお願いします。

日時2018-12-11 12:57:36

専門の獣医師からの回答

腹腔内出血が少量の場合、症状はほとんど出ず自然に出血が止まることもあります。実際、肝臓や脾臓腫瘍の摘出を行う際に、以前に出血を起こしていたと思われる個所が認められることもあります。
ただ、ぐったりして起立が出来ないとのことであれば、それなりの出血があったと想像されます。
急激な出血のためショック状態に陥ったことが考えられます。
通常、腹腔内に出血が認められた場合は緊急的に開腹手術により腫瘍の摘出、止血の処置を行います。
超音波検査である程度の出血が認められているのに、自然に出血がとまるのを待つのは危険を伴います。たとえ出血が止まったとしても、原因が排除されていなければ再度出血が生じます。
ただ年齢が15歳(大型犬ではかなり高齢です)ということ、腫瘍の発生部位、腫瘍の状態(大きさ、転移など)などを考慮して内科治療での経過観察を選択された可能性が考えられます。
CT検査を行うことで腫瘍の状況も詳しくわかりますし、輸血することでリスクを軽減することもできます。積極的な治療を望まれるのであれば、一刻も早く二次診療施設に行かれることをお勧めします。

日時2018-12-12 10:26:37

ぴよこ(質問主)


その後お昼に病院から電話があり血圧が下がり危険な状態なので開腹するかこのまま止血するのにかけるか言われ開腹を選択しました。亡くなる確率の方が高いからすぐに病院来て欲しいと言われ駆けつけました。すぐ手術が始まり見守りました。結果開腹したけど出血の場所が肉眼で分からないと言われ肝臓の裏側奥深い背中側で出血しているのでこれ以上は手術は危険なので開腹した所にガーゼを入れて圧迫して止血する方法に切り替えました。翌朝血圧も血液検査も数値が上がっているし歯茎もピンクになっているので止血ができたと判断できるのでお迎えに来て欲しいと連絡がありました。次は今週の土曜15日に開腹しお腹のガーゼを取り出す手術をします。今後同じ箇所で出血しないのか?本当に血液の数値で止血できたといえるのか?不安です。危険を伴い開腹したのにツライのにこの治療でよかったのか?今も疑問ですがこの状態で他の病院へ行けないし。今現在ワンコの様子はお水をほとんど飲まないし食欲もありません。ラブが食欲がないのは本当に心配です。このまま土曜に麻酔をかけて大丈夫なのか不安でたまりません。ガーゼで圧迫という方法は手段の1つなのでしょうか?この状態で2次診療は可能でしょうか?

日時2018-12-14 00:32:31

まだ予断は許しませんが、危険な状態を乗り切ったとのことで良かったですね。
この子の状況、手術を直接診ているわけではないので正確な事は言えませんが、今の病院で出来ることをされたのだと思います。
前のコメントにも記載しましたが、ガーゼで止血しようが他の方法で止血しようが、原因が排除できなければ早かれ遅かれ再発します。
二次診療施設は一次診療で治療困難な方が行かれる病院ですので、今の状態でも診察はして頂けると思います。
可能性は低くとも、できるだけの事をしてあげたいとのことであれば、早急に二次診療施設に行かれることをお勧めします。
ガーゼを取るためだけに麻酔をかけるよりは、腫瘍摘出を前提に二次診療施設に相談されるのが良いかと思います。

日時2018-12-14 10:33:18

ぴよこ(質問主)


的確な回答ありがとうございます。
時間がかかりましたが二次診療のできる病院を探しました。
今日はご飯も良く食べお水もそれなりに飲んでいます。排泄もあり先程便もしてくれました。良い便でした。足のふらつきも少ないです。
15歳という年もしっかりと頭に入れながら希望もすてずにしたいと思ってます。迅速に回答して下さって本当にありがとうございました。

日時2018-12-15 01:40:45

一般の飼い主さんからのコメント

通りすがりのVET


通常腹腔内出血は開腹での止血を行うことが多いように思います。
必ずしも回復ではありませんが、出血傾向が進行し貧血がひどくなるようなら輸血も含め、早期の外科的介入が必要と考えらえます。
止まるかわからないから経過観察は危険だと思いますし、するとしてもPCVが40以上あり、状態がいいなら1日くらい見てもいいかもしれません。
手術も選択肢に入れられる2次診療施設(大学病院でなくても、少し大き目の病院)へ行かれることをお勧めします。

日時2018-12-12 01:33:48

sippo編集部からのお知らせ

sippo編集部です。
健康医療相談では、ご相談をお受けしてから、それぞれの分野を専門とする獣医師に割り振り、アドバイスさせていただいています。回答する獣医師は、公益財団法人「動物臨床医学研究所」所属の現役の動物病院長らです。このためご相談をお受けしてから、回答があるまでに若干の時間をちょうだいしています。
また、sippoが依頼した獣医師の回答は、ほかのコメントと区別するため、「専門の獣医師からの回答」と表記しています。この「専門の獣医師からの回答」以外のコメントについては、sippoや動物臨床医学研究所が内容を保証するものではありませんので、お含みおきください。

日時2018-12-14 01:32:55

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